<天皇賞・秋>
◎パンサラッサ 【馬体オーラ:S、調教オーラ:S】
今回唯一のダブルS評価。陰陽際立つ肌艶の良さ、前躯後躯共ハリのある絶妙のバランス、掛け値無しに素晴らしい状態です。追い切りでもその馬体を大きく見せる伸びやかなフットワークに海外遠征で培われたパワフルさも兼備。ゴーサインが出てからギアを一段上げる等、本番での粘り腰を想定した調教内容は密度が濃く、非常に好感持てました。同型バビットの存在は気になりますが、スピードで勝る分この馬がやや離して逃げるとみています。思ったより人気無さそうですが、アーモンドアイを向こうに回してアエロリットが粘りに粘ったことを思えば、今回の相手ならパンサラッサがそれ以上の結果を残しても不思議は無いとみています。
〇ジャックドール【馬体オーラ:S、調教オーラ:A】
中間の馬体だけなら同馬が断然No.1。ピカピカに輝くはち切れんばかりの隆々としたマッスルボディーを見た時点では「この馬が3馬身以上ちぎるな」と思ったものですが、ここ2週の追い切りが案外でしたので、印を入れ替えました。走り自体には躍動感あり、迫力も感じたのでA評価としましたが、2週続けて終いの脚がモッサリしてラスト若干垂れているような気がしたのです。それでも舞台が府中2000mに変わるのは同馬にとってプラス材料でしかなく、これ以上印は下げられません。調教を見た際の懸念が、私の思い過ごしなら良いのですが・・・
▲ジオグリフ【馬体オーラ:A、調教オーラ:S】
こちらは立ち姿よりパフォーマンス時の方が馬体の良し悪しが把握しやすいタイプ。紅色に近い珍しい栗毛の同馬、今回はより一層血色の良さをアピールしており、筋肉量も春より増してパワーアップを感じさせます。特に逞しくなった前躯の掻き込みが導く豪快なストライドと折り合い重視の好内容が印象的だった調教は、2週続けて密度が濃かったです。唯一の不安は、やはりノド鳴り。出来れば一雨降って湿度の高い状況でスタートを迎えたいところではないでしょうか。
△イクイノックス【馬体オーラ:A、調教オーラ:A】
シットリと艶めかしい漆黒の馬体、胸の深さや肩周りに成長も感じられ、こちらも非常に良い状態。調教での大物感溢れるランニングフォームもすごい迫力でした。ただ、まだ体質面の弱さが残っているのでしょうか、本気で鍛え抜いていないというか、伸びしろが相当ありそうな状態に依然として留まっている感は否めません。それでも斤量差とポテンシャルからして上位を外すとは考えにくい1頭ではありますが。
【今日の人情馬券】
まさかこの馬の父トゥザグローリーがGIを勝たずに競走生活を終えるとは、私を含めた多くの競馬ファンが思いもしなかったことでしょう。マイルを中心にコツコツと実績を積み上げ、前走ではトップハンデをものともせぬ完勝、いよいよ満を持して中距離GIへの挑戦となりました。馬体も調教も評価は高くしませんでしたが、決して悪い状態というわけではありません。動きは素軽いですし、毛艶も良好。夢叶わなかった父の無念を晴らすべく、ここは一発、乱戦に紛れての直線強襲を期待します。ガンバレ!
<天皇賞・秋>
◎パンサラッサ
〇ジャックドール
▲ジオグリフ
△イクイノックス
☆前回の結果☆
<菊花賞>
◎プラダリア 7着
〇アスクビクターモア 1着
▲ジャスティンパレス 3着
△セレシオン 11着