<凱旋門賞>
◎エネイブル
断然人気ですが、今回ばかりは無暗に逆らわず◎。過去のレースの危なげない圧勝振りが全てを物語っていますが、素軽い足捌きと力強く伸びやかなストライドを兼備した走りっぷりは文句無し。鞍上はデットーリ、あのフリントシャーが近親にいる血統的背景もここでの好走を後押ししてくれそうな気がします。
○オーダーオブセントジョージ
出てきましたね、今年も。スタミナにものを言わせるレース振りで粘りに粘った昨年。今回も同じパターンに持ち込みたいところでしょう。もう一つ同馬の長所は、斤量に強いところ。ほぼ毎回60kg超を背負い、涼しい顔で勝ちまくってきた逞しさは、ここでも頼もしい武器となります。
▲チンギスシークレット
前哨戦で日本勢を完封、多くのファンにため息を尽かせたのがこの馬。さほど馬体を大きく見せないタイプですが、ピタッと折り合うレースセンスの良さが目に付きますし、追い出してエンジンが掛ってからの加速力も出色。父はサドラーズウェルズ系、母父がプラティニ、ドイツ馬らしい重厚な血脈ですが、決め手勝負もドンと来いのタイプ。仮にエネイブルがもたついて何かに差されるとしたら、この馬ではないでしょうか。
△ザラック
実績・臨戦過程・枠順と不安要素は多いですが、どうにも気になるのがこの馬。あの名牝ザルカヴァの娘という血筋も然ることながら、前走の勝ちっぷりが鮮烈。追ってから味があるパワフルなフットワークから大器の片鱗が窺われました。更に成長しているようなら、名手スミヨン騎手がその素質を一気に開花させてもおかしくはありませんよ。
【今日の人情馬券】
前走はよもやの敗戦。だいぶ逞しさを増した印象で上積みはあるでしょうが、まだまだ完成途上の馬。この舞台への適性も現時点では疑問符が付きまといます。もう一つ、私の経験則からすると、この手の体型の馬は斤量に敏感なタイプが多いです。58kgで3着に負けた天皇賞、そして前走から更に増量される今回は不安の方が大きいです。それでも、この馬が日本を代表するに恥じない強者であることは胸を張って言えます。何とか頑張ってもらいたいところです。
すっかり単なる帯同馬・ペースメーカー扱いになっていますが、この馬だって実績は十分。川田騎手が乗りに来てくれたのも心強いこと。陣営として何らかの作戦があるのでしょうが、同馬自身も存分に力を発揮出来たらいいな、と願っております。
<凱旋門賞>
◎エネイブル
〇オーダーオブセントジョージ
▲チンギスシークレット
△ザラック
☆前回の結果☆
<スプリンターズS>
◎レッツゴードンキ 2着
〇セイウンコウセイ 11着
▲レッドファルクス 1着
△ワンスインナムーン 3着