サイクルショップショーワのブログ -238ページ目

毎日新聞さんの一面記事

お盆休みが終わりメーカーや問屋さんが一斉始動し始めましたが、電話はつながらないし注文品は売り切れ欠品??・・・・・我が自転車業界は休み明けパニックを起こしています。


お客様にはご迷惑をおかけっぱなしで本当に申し訳ございません。




先週、毎日新聞で3日間にわたり一面で自転車が特集されました。

道路交通法を守り走る「車両」としての「自転車」。運転者の安全意識や国内であった事故等を具体的に取材したとても硬派で正しい記事でした。


当店のホームページにも書いてありますが、自転車にはTSマークという障害補償付きのマークがあります。自転車安全整備店で自転車の安全点検(有料)を受ける事により張る事の出来るマークです。


当店では30年にわたりTSマークを地域の自転車ライダー(高校通学生)におすすめしていますが、認知度はまだまだ低くTSマーク付き自転車は日本国内においては保有台数7千万台中140万台でわずか2%にすぎません。




「水の張っていないプールにそのまま倒れこんで下さい」と言われて行動に移す人は誰もいないでしょう・・・。


それは倒れこんだ後の結果がわかるからです。でも自転車に乗っていて時速10キロ(軽くランニングする程度の速度)でぶつかった時の衝撃はほとんどの方が想像出来ないと思います。


想像できないから逆走(右側通行)をしたり携帯電話で話しながら走れるのです。



日々トレーニングを積んだ自転車競技の選手達は二人乗りをして下り坂を走る人を見るだけで腰が抜けるほどの「恐怖感」に襲われます・・・。理由は転倒した時の結果がわかるからです。


2か月ほど前,当店店頭の横断歩道で自転車と歩行者(女性)の衝突事故がありました。


横断歩道を渡っていた女性に歩道から飛び出してきた自転車がぶつかったのです。

たまたま目撃してしまったのですが自転車の速度は10キロ以下でそんなにスピードは出ていません。


でも歩行者である女性は跳ねとばされ道路に倒れこみしばらくは立ち上がる事はできませんでした。





子供達の夏休みもそろそろ終わりに近づきました。


暑い日が相変わらず続いていますが正しい自転車を正しく乗る事をこころがけましょうね。


当店ホームページのトップページ下のTSマークをクリックしてください。交通安全ドラマ「まさかの未来」上映中です。













ヒントは売り場にあり・・・・・。

お盆まっただ中。我自転車業界はメーカー問屋さん全て夏休みです。


商売ニッパッチ、2月と8月は暇だどよく言われますが、当店の8月は毎年戦争?です。


次から次へと入る仕事にてんてこ舞い、新車組み立てが間に合わず店内は組みかけの自転車がゴロゴロ。


残業、早出でなんとかガンバッテいますが、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。




私は売り場めぐりが好きです。だから休日は喜んで家内のアッシーになりお買いものです。


店員が感じイイ、ムカつくは私にとってあまり問題ではありません。

店舗が新しい、古い、飾りがどうだ・・・もあまり問題ではありません。


興味は「商品」とそれを厳選した担当者です!


商品の品揃えは店舗によって違い、商品化計画(MD)に日々奮闘する経営者や売り場担当者の仕事の顔(情熱)が見えるようです。


私はこの「仕事の顔」を想像するのが好きなのです・・・・・・。


コンビニ、量販店、専門店、同じように見えても経営姿勢、販売戦略は全く違います・・・。


商品の並べ順や設定価格から時代も読めますし、地域の文化も読めます・・・・。


ヒントだらけです。ワクワクします。





商品には一番商品というものがあります。元祖、シェアー№1、ブランド商品です。


続いて対抗商品、一番商品と同等に近い商品で一番商品を脅かす商品です。


3番手は値段で勝負の追従商品、コピー商品。


そしてバッタ品と呼ばれる偽物(売ってはいけない商品)。



一番商品を作るメーカーはどんな業界でも強気です。

商品開発力に絶対の自信をもっています。ハイテクな設備、優秀な社員。

価格も値崩れしません・・・・・。安くしなくても売れるほど魅力ある本物品だからです。また、嘘のない(掛け値のない)正直正統価格を表示しているからです。



対抗商品はちょっとだけ価格に色をつけるか(安いか)、おまけ機能で勝負をかけています。



販売店側からみると、一番商品はあまり儲かりません・・・正統価格ゆえに利益率が低いからです。


儲かるのは3番商品です。



不景気になり価格戦略(安売り)を仕掛ける販売店は上手に3番商品を並べます。


そこに、売り場担当者の利益への苦労が読めます。



店舗の実績を見る「コツ」は一番商品にあると思います。



日々利益が上がっている優良企業は一番商品のボリュームもあり、一番商品をお求めいただくお客様をしっかりと掴んでいます。遠くからでもお客様の足を運ばせる事のできる価値ある店舗です。


問題なのはバッタ品が並んでいる店舗です。

掛け値(もともと高い値段をつける)して値段で勝負!


商品を詳しく知れば知るほど値段の正統性はわかるものです。



自転車業界もメーカー商品の序列が年々はっきりとしてきました。




ブリヂストンサイクル、国内トップメーカー。


ジャイアント、世界トップメーカー。


トレック、アメリカトップメーカー。


自社工場を持ち日々商品開発に資金投資している自転車メーカーのリーダーです。




PS、


当店もメーカーさんと同じように長期休暇をとりたいところですが、仕事が終わりません・・・・・。

皆さまにご迷惑のかからないように、少しずつ休ませていただきますのでご了解ください。



プライベート通信。

アメリカのSさん。先日は電話ありがとうございました。パソコンのメールがまだ復活していません。しばらくお待ちくださいませ。
















ありがとう、酔いどれ風来坊・・・

8日の朝刊、地方版に小さな記事が載っていました。


衣笠栄町の公園で泥酔していた62歳の男性が、保護された横須賀警察署内で意識を失い病院に搬送されたが死亡した・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「まさか、Sさん・・・・・?」




10年ほど前、酔った男性が来店し一発触発の状態になった事があります。

にらみ合いになり「てめえ!この野郎!」

お互いに年齢を忘れ男の子に戻り大人げない行動を起こすところでした・・・。


怒りが治まったのは彼の目を見た時です。

とても優しく寂しそうな目だったのです・・・。


彼は本気で怒ってない・・・・・・・・・・・・・・・。

何かがある・・・・・。。。




以来、彼は時々店に来るようになりました。

片足を引きづりながら「やきとり」や「果物」を手土産にもって・・・・。


「俺は外国(隠語ですよ)に行ってた事もあるんだけど、20も30も年下の若造によ・・・従わなくてはならないんだよな・・・本当に屈辱だぞ・・・・・絶対外国に行くような事をしちゃダメだぞ・・・・・・」


「昔、自動車の整備士だったんだけど・・ある日整備した車のボルトが一本余ったんだよな・・・・どこのボルトかもわからないし・・・全部組み直したよ」



時には泥酔して店の中に座り込んだり前の歩道で寝込んでしまったり・・・・・・。


表通り(車道)にフラフラ出て行った時は大変でした。

そのまま寝込んだら車にひかれちゃう。

店に来ていた高校生のお客さんと歩道に運びこみ、スポーツドリンクを飲ませ、またこれが骨太のガッチリした体格で重いのなんのって・・・・・・・うう。



はっきり言って「どうしょうもない酔いどれ野郎!」



私は半分呆れていましたが、家内は好意的で

「彼はバカな人じゃないよ、ちゃんと気をつかって話をするし、嘘をついていないし・・・きっと、何かがあったのよ」



とんでもない行動とは裏腹に目は相変わらず優しい寂しそうな目。



目をランランとさせて話す時は車の話題の時。

私が青春時代にブルーバード510を乗っていた事を話すと・・・。


「渋いね~ブルーバード510は日本の名車ですよぉ!あのエンジン音!シフトダウンすると最高でね!ハハハ、シャコタンにしてタイヤをハノ字にして乗ってたんでしょ!」


まるで少年(悪ガキ)に戻ったように・・・・・・・・・。



(ちなみにショーワは自動車部門もあり車検の通らない改造車は乗っていませんので)





ここ1年、急に彼は店に来なくなりました。


「Sさん、元気なのかしらね・・・」

家内は時々思い出したように話題にしていました。





8月5日(木曜日)当店定休日。夕方、衣笠へ買い物に行った時・・・・・。


駐車場で待ってた私に買い物から帰ってきた家内が

「今、そこでSさんに会ったのよ・・・・・相変わらず酔っぱらって自転車押しながら歩いていたわよ・・・・・私の事あまり覚えてなかったのかな?・・・でも、声をかけられた事が嬉しかったみたいで・・・・・」


駐車場から車を出して走り始めた時、向かい側の歩道を自転車を押しながらよろよろと歩くSさんの姿を見ました・・・・。





11日水曜日。


調べてくれた友人から電話が入りました・・・・・・・・・・・



「そうか、やっぱり新聞記事はSさんだったか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



「亡くなる一日前だったんだな・・・・・・」




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



「さよなら、酔いどれ風来坊!・・・・Sさん」