関西では、正規品を ほんまもん と呼び、偽造品を、ばったもんと呼ぶ。18才から、30過ぎまで私は、京都、大阪で過ごした。その間何度か東京に行っていたが、 ばったもん は、はぁ?と言われる通じない単語だった。今では、通じる単語になっている。

仮面ライダーは、最初の設定では、昆虫のバッタを、基とした改造人間である。


ホームレスまで、(落ちた)佐々木剛さんは、そこから、焼き芋屋、新聞配達、ちり紙交換、居酒屋店員…色々な仕事で生活を繋ぎ、ようやく 居酒屋 一軒を持てるまで立ち直った。その苦労は、パニック障害で2ヶ月程、誰とも口を聞・け・な・か・っ・た 私は、少し判る(思い上がりかもしれないが)気がする。

東京、板橋、大山の駅から、少し歩いた所に、その店は有る。居酒屋 バッタもん… 偽物のばったでは、なく昆虫の、バッタ… 佐々木剛さんの店である。こじんまりとした店内は、仮面ライダーを始めとした様々なヒーローグッズで溢れている。子供の頃の憧れが、弾ける…。当時、(約10年程前) 私は、まだ電車、パスに乗れた。都内での、主に演歌歌手のサイン即売会に通って バネルサインを貰っていた。バネルサインの始めは、演歌歌手の人達の物からだった)

料理は、美味しくて、高くは無い。店員のパートのおばちゃんも気さくだし、佐々木さんも柔らかな気さくな対応をしてくれた。やはり、何年経っても 一文字隼人は、一文字隼人だった…

東北の震災の後だったから、被災地募金の為の、ガロンボトルが、置いてあった。当時は、どこにでもあった募金箱… やけに千円札が、多かった… そして小さな張り紙が有り、(サイン一枚、2000円、被災地への募金とする為…)  サイン一枚、2000円… 正直 高いな…と思った。でも頼んだ。サイン色紙に、マジックではなく、刷った墨のつづりと毛筆の筆… 正義の為に 俺は戦う… 達筆な文字で書かれ 目と口と朱色の墨でマフラー 仮面ライダーの絵… そして一文字隼人の文字とサイン… 手の込んだサインだった…。その後、2枚のパネルサインを、お願いした。最初に入れた2000円… 続けて4000円を、ビンに入れた時、瞬間、佐々木んは、えっ!という反応をされた。サインパネルには、金を貰うつもりは、無かったとの反応だった。パネルの下地は、昔 買ったマルベル堂のプロマイドが、それぞれに付いたら物だった… 覗き込んでいたパートのおばちゃんが、 この写真は、初めて見た〜 と楽しそうに言った😀 

サイン…一枚…2000円… 高い…とも思ったが、ホームレスから這い上がった人は、2000円の重みは、判るはずだ。募金に乗じた金儲けではないと…信じたい…一文字隼人は、やはり正義の、一文字隼人と信じる!!

もう…酒を飲めなくなって、7.8年… 遠くなる過去の仮面ライダーの思い出達…有り難う…