今までの生涯での 一番の映画は、何と聞かれれば私は フェリーニの(道)    と答えます。けれど好きな映画は、沢山あります。ACTOR=(今の時代は、ジェンダーハラスメント、職業ハラスメント)とやらで、役者、女優、とは言わず全て俳優と訳されるらしい… 何でもかんでも、ハラハラハラ…変な世の中と思いませんか? 役者・俳優 同じ様に聞こえるが、私は、演技を、メシの種にする人は、役者 だと思う。一番好きな 役者 は?と聞かれたら、緒形 拳 の演技力を超える役者を知らない。石原裕次郎、高倉健、松田優作…好きな役者は沢山いる。声色を変え、顔付きを変え、それらしい風体を装えば、それなりの演技は、成立できる。でも役に合わせて変えようとしても中々変えられない物がある。どんなに名優と言われても変え様にも、変えたくても中々変えられない物がある。目の奥の 色 だ。それを変えられたのは、私の知る中では、緒形拳 のみだ。(映画 鬼畜)と(映画 復讐するは我にあり)を試しに続け観てみれば判る。この両極端の映画での 拳SANの目の奥は、違う色をしている。この両作品を演じ切れる役者は、居ないだろうとずっと思っていた。つい最近、ある役者の演技を観てて この2作品を演じ切れるかもと思わせる役者に思い当たった 井浦新 アラっちゃんなら緒形拳と並べるかもしれないと(続く)