みなさん、こんにちは! ‟目指せ!歌って踊れるカウンセラー”のきよらんです。
前回のブログでは、アルトシュラー博士の「同質の原理」を体感?!してもらいました。
博士の原理によれば、好きな人にフラれた瞬間などは「悲しい曲」を聴いて、
それから、徐々に元気になる音楽を聴いたほうが立ち直りが早くなります。
人の気持ちはどん底までいくと、上に行くしかないからです。
それで、「失恋を歌わせたら右に出るものはいない!」と個人的に思っている
研ナオコさんの「かもめはかもめ」などをブレンドして聴いてもらいました。
(研ナオコさんの「あばよ」も、一度落ち込むには、いい曲だと思います(^^;)
「同質の原理」とは、患者の気分や心理的テンポにあった音楽を聴かせることで、
心と体のバランスを回復させようとする「音楽療法」の一つです。
それでもここで一つ注意する点があります。 それは―
人はショックなことが起きて落ち込んだあと、一時的にハイテンションになる点です。
これは「ストレス理論」と呼ばれ、ハンス・セリエというカナダの生理学者が唱えました。
セリエは、「人間はショックな体験をすると落ちこみますが、ある程度時間がたつと、
自動的に立ち直ろうとする」と説明しています。
セリエの「ストレス理論」では、人はショックなことが起こると、それを克服するため、
体に蓄積されたホルモンエネルギーを投入する事で、ハイテンションになり、
その後、少しづつ精神が安定しふつうの状態に戻っていくとなっています。
しかし、ハイテンションの状態=無理をしている状態で、無意識に起きる
“防衛反応”でもありますので、心の回復のしくみを知らなければ
「ショックから立ち直った!」と勝手に自分で判断してしまう恐れがあります。
そう判断してしまうと、若い時(1990年頃)のわたしのように、失恋のキズも癒えないまま
“愛は勝つ”と叫んで、新しい娘にアタックしては振られることにもなりかねません。
そうならないためにも、悲しい思いをしたときは、はじめに自分の気持ちを代弁してくれる
音楽を聴いて、それから徐々に自分がなりたい気分の音楽へと変えていくのが大切。
テンションが上がったからといって、元気で明るい曲を聴くのは少しガマンしてくださいね