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報知
30周年の月9「貴族探偵」主演、相葉雅紀の覚悟
嵐の相葉雅紀(34)が主演するフジテレビ系「貴族探偵」(月曜・後9時)が、17日からスタートする。同局の看板枠“月9”は87年4月にスタートし、30周年。節目を飾るべく、15年ぶりの“月9”となる中山美穂(47)や武井咲(23)ら豪華共演陣と撮影に臨んでいる。昨年末にはNHK紅白歌合戦で単独初の白組司会を務め、2年ぶりの視聴率40%突破に貢献。今回、再び大役に向き合う覚悟を語った。
クランクインから数日がたってからのインタビュー中、相葉は苦笑いを浮かべた。放送スタートを心待ちにする一方、飾り気のないキャラクターそのままに本音を明かした。
「1日終わると、こう何とも言えない充実と疲労が入り交じってる感じですね。(苦労があるのか?)ありますね。というか、あるんですよ。こんなはずじゃなかったというのが」
今作で演じる主人公は年齢、家族、学歴、住所だけでなく、本名も不明。自身を「貴族」と名乗り、趣味が「探偵」。「推理などという雑事は、使用人に任せておけばいいんですよ」と実際には召し使いたちが捜査、推理をする物語。つかみどころのない役柄だけに撮影当初、いきなりつまずくこともあったという。
「すごく模索するところがあった。もちろんリハーサル →→ もして、本番を迎える。でも、これ、もうちょっと、こうしないとなとか、こうした方がいいんじゃ、とかでリテイクして…」
新ドラマは麻耶雄嵩(まや・ゆたか)氏の同名小説と14年度の「本格ミステリ・ベスト10」で1位の続編「―対女探偵」という原作はあるが、ドラマの主人公として、どうあるべきか。監督をはじめ、自身もイメージ作りが難航した。クランクインして数日してから、すべてのシーンを撮り直した。
「監督も、最初は『こうだ』と思っていたけど、実際に撮ってみると…。“キャラ替え”っていうと、おかしいけど、キャラクターの方向性をちょっとずつ変えながらやっています」
一概に「貴族」といっても、平安貴族からヨーロッパの上流階級まで、イメージはさまざまある。
「撮影に入ってみて、余計に思ったというか。最初は、いわゆる『貴族』というものにしようとしたけど、これだと最終話まで、ずっと一本調子になっちゃう…ってなって、確かにそうだよな、変えないとな、と。貴族の中でもちょっと変わった貴族…という解釈にちょっとずつ変えていった」
“月9”の主演は「ようこそ、わが家へ」(15年4月)以来2年ぶり。それ以外にも数々のドラマを経験してきたが、今作は今まで以上の苦労もあるからこそ、充実感もある。
「舞台の稽古に近い。一回、OKが出た後に、もう一回やり直そうっていうのは、なかなかない。でも、それは愛を感じるというか。全員に、そこまでの愛がなかったら『よっしゃ、いいんじゃない?』って。『次からでいいじゃない?』というのはない。悩みに悩んで、やっているという感じは苦しいけど、過程が楽しい。たぶん、終わったら楽しかったっていうふうにもなると思う」
今作は“月9”がスタートして、ちょうど30周年の節目の作品。中山、武井、仲間由紀恵、松重豊、生瀬勝久ら共演者も豪華だ。かつてはドラマの代名詞となった枠でもあるが、最近は低迷が続く。適度な重圧を背負いながらの主演となる。
「結果どうなるか分からないけど、全力で臨めていれば後悔はしないと思う。納得する形ができれば、いいですよね。これだけたくさんの素晴らしい方が出るドラマの最初に自分の名前があるというのは、考えないといけないし、ちゃんと責任を持って、後悔ないように全力でぶつかるということしかできない。そこを投げ出すのじゃなく、しっかり受け止めて全力でやる。ということですかね、僕にできることは」
思い通りに事が進まないと、時には逃げ出したくもなりそうだが、相葉は違う。
「うまくいかなくても、気分を紛らせない。その時間が来るまで、ずっと考える。何をしてても、ご飯食べても、やっぱり考えているし。自分も何となくの答えを持っていかないと。さすがに手ぶらではいけないなと思うし、できる限り、いろんな可能性を考えていったりする」
グループとしての活動もこなしながら、多忙な日々を、どう乗り越えていっているのか。
「この前『平成ノブシコブシ』の吉村(崇)さんにも『楽しみある?』って言われた。『時間ないでしょ』って。そんなことはない。休みって休みは確かに今ないですけど、現場現場で人とのかかわりもあるし、スタッフ含め出演者含め、大好きな人たちが周りにいっぱいいる。『貴族探偵』のことで悩むことはいっぱいあるけど、基本的に相葉雅紀のストレスはない」
俳優、アーティスト、MCなど、異なる仕事をこなすことがリフレッシュにもなっている。
「この前も(撮影の空きが)2~3時間あったから(新曲の)振り付けをやったり。(事務所の)先輩がそうやってきた姿を見ているからかも分からないけど、それを見て学んで、それが当たり前だと思っている」
多忙だからこそ、時間の使い方がうまい。
「あと、たまに時間が空いたから、アウトレットに行って“爆買い”してみたり。超~安いトレーニングウェアを、しこたま買ったり(笑い)。もちろん休む日もちゃんと作る。休むのも仕事というか。だって、体調崩したら、何人に迷惑かけるんだろって考えたら怖い。例えば、インフルエンザとかも。それを考えると、休むときは休む。ケアするときはケアする。年齢が上がるにつれて、やっぱり気にしている」
長いキャリアの中で、すべてを貴重な経験として考え、自身を作り上げてきた。昨年末に紅白で単独司会を務め上げたことも、計り知れないほどの経験になったという。
「本当に怒とうの4時間半だった。体感は倍の8時間ぐらい。紹介して曲に入るまでの責任感というか、それはすごく感じた。最後、嵐の曲を歌ったときに『これでもう紹介しなくていいんだ』って、ホッとしたな~。一生に一回の、本当にいい経験をさせてもらった。(一生に一回?)普通に考えてそうでしょう。これを(元SMAPの)中居(正広)先輩は20代半ばでやってる。終わった後に冷静に、やっぱりすごいなって。でも、心折れずに向き合えた」
その経験は、今回の主演に通ずるものもある。
「あの経験は何にも代えられない。“月9”もそう。“月9”の最初に名前があるというのも、プレッシャーはすごいし、なかなか経験できないですからね。立て続けに大きな経験をさせてもらっているなと思う」
まもなくドラマがスタートする。
「どう生きるかで未来は変わる。後悔ないよう精いっぱいやっていくことが一番なんじゃないかなと思う。この作品もそう。やりきって、一人でも多く楽しんで見てもらえるようになったらうれしいですね」
報知
30周年の月9「貴族探偵」主演、相葉雅紀の覚悟
嵐の相葉雅紀(34)が主演するフジテレビ系「貴族探偵」(月曜・後9時)が、17日からスタートする。同局の看板枠“月9”は87年4月にスタートし、30周年。節目を飾るべく、15年ぶりの“月9”となる中山美穂(47)や武井咲(23)ら豪華共演陣と撮影に臨んでいる。昨年末にはNHK紅白歌合戦で単独初の白組司会を務め、2年ぶりの視聴率40%突破に貢献。今回、再び大役に向き合う覚悟を語った。
クランクインから数日がたってからのインタビュー中、相葉は苦笑いを浮かべた。放送スタートを心待ちにする一方、飾り気のないキャラクターそのままに本音を明かした。
「1日終わると、こう何とも言えない充実と疲労が入り交じってる感じですね。(苦労があるのか?)ありますね。というか、あるんですよ。こんなはずじゃなかったというのが」
今作で演じる主人公は年齢、家族、学歴、住所だけでなく、本名も不明。自身を「貴族」と名乗り、趣味が「探偵」。「推理などという雑事は、使用人に任せておけばいいんですよ」と実際には召し使いたちが捜査、推理をする物語。つかみどころのない役柄だけに撮影当初、いきなりつまずくこともあったという。
「すごく模索するところがあった。もちろんリハーサル →→ もして、本番を迎える。でも、これ、もうちょっと、こうしないとなとか、こうした方がいいんじゃ、とかでリテイクして…」
新ドラマは麻耶雄嵩(まや・ゆたか)氏の同名小説と14年度の「本格ミステリ・ベスト10」で1位の続編「―対女探偵」という原作はあるが、ドラマの主人公として、どうあるべきか。監督をはじめ、自身もイメージ作りが難航した。クランクインして数日してから、すべてのシーンを撮り直した。
「監督も、最初は『こうだ』と思っていたけど、実際に撮ってみると…。“キャラ替え”っていうと、おかしいけど、キャラクターの方向性をちょっとずつ変えながらやっています」
一概に「貴族」といっても、平安貴族からヨーロッパの上流階級まで、イメージはさまざまある。
「撮影に入ってみて、余計に思ったというか。最初は、いわゆる『貴族』というものにしようとしたけど、これだと最終話まで、ずっと一本調子になっちゃう…ってなって、確かにそうだよな、変えないとな、と。貴族の中でもちょっと変わった貴族…という解釈にちょっとずつ変えていった」
“月9”の主演は「ようこそ、わが家へ」(15年4月)以来2年ぶり。それ以外にも数々のドラマを経験してきたが、今作は今まで以上の苦労もあるからこそ、充実感もある。
「舞台の稽古に近い。一回、OKが出た後に、もう一回やり直そうっていうのは、なかなかない。でも、それは愛を感じるというか。全員に、そこまでの愛がなかったら『よっしゃ、いいんじゃない?』って。『次からでいいじゃない?』というのはない。悩みに悩んで、やっているという感じは苦しいけど、過程が楽しい。たぶん、終わったら楽しかったっていうふうにもなると思う」
今作は“月9”がスタートして、ちょうど30周年の節目の作品。中山、武井、仲間由紀恵、松重豊、生瀬勝久ら共演者も豪華だ。かつてはドラマの代名詞となった枠でもあるが、最近は低迷が続く。適度な重圧を背負いながらの主演となる。
「結果どうなるか分からないけど、全力で臨めていれば後悔はしないと思う。納得する形ができれば、いいですよね。これだけたくさんの素晴らしい方が出るドラマの最初に自分の名前があるというのは、考えないといけないし、ちゃんと責任を持って、後悔ないように全力でぶつかるということしかできない。そこを投げ出すのじゃなく、しっかり受け止めて全力でやる。ということですかね、僕にできることは」
思い通りに事が進まないと、時には逃げ出したくもなりそうだが、相葉は違う。
「うまくいかなくても、気分を紛らせない。その時間が来るまで、ずっと考える。何をしてても、ご飯食べても、やっぱり考えているし。自分も何となくの答えを持っていかないと。さすがに手ぶらではいけないなと思うし、できる限り、いろんな可能性を考えていったりする」
グループとしての活動もこなしながら、多忙な日々を、どう乗り越えていっているのか。
「この前『平成ノブシコブシ』の吉村(崇)さんにも『楽しみある?』って言われた。『時間ないでしょ』って。そんなことはない。休みって休みは確かに今ないですけど、現場現場で人とのかかわりもあるし、スタッフ含め出演者含め、大好きな人たちが周りにいっぱいいる。『貴族探偵』のことで悩むことはいっぱいあるけど、基本的に相葉雅紀のストレスはない」
俳優、アーティスト、MCなど、異なる仕事をこなすことがリフレッシュにもなっている。
「この前も(撮影の空きが)2~3時間あったから(新曲の)振り付けをやったり。(事務所の)先輩がそうやってきた姿を見ているからかも分からないけど、それを見て学んで、それが当たり前だと思っている」
多忙だからこそ、時間の使い方がうまい。
「あと、たまに時間が空いたから、アウトレットに行って“爆買い”してみたり。超~安いトレーニングウェアを、しこたま買ったり(笑い)。もちろん休む日もちゃんと作る。休むのも仕事というか。だって、体調崩したら、何人に迷惑かけるんだろって考えたら怖い。例えば、インフルエンザとかも。それを考えると、休むときは休む。ケアするときはケアする。年齢が上がるにつれて、やっぱり気にしている」
長いキャリアの中で、すべてを貴重な経験として考え、自身を作り上げてきた。昨年末に紅白で単独司会を務め上げたことも、計り知れないほどの経験になったという。
「本当に怒とうの4時間半だった。体感は倍の8時間ぐらい。紹介して曲に入るまでの責任感というか、それはすごく感じた。最後、嵐の曲を歌ったときに『これでもう紹介しなくていいんだ』って、ホッとしたな~。一生に一回の、本当にいい経験をさせてもらった。(一生に一回?)普通に考えてそうでしょう。これを(元SMAPの)中居(正広)先輩は20代半ばでやってる。終わった後に冷静に、やっぱりすごいなって。でも、心折れずに向き合えた」
その経験は、今回の主演に通ずるものもある。
「あの経験は何にも代えられない。“月9”もそう。“月9”の最初に名前があるというのも、プレッシャーはすごいし、なかなか経験できないですからね。立て続けに大きな経験をさせてもらっているなと思う」
まもなくドラマがスタートする。
「どう生きるかで未来は変わる。後悔ないよう精いっぱいやっていくことが一番なんじゃないかなと思う。この作品もそう。やりきって、一人でも多く楽しんで見てもらえるようになったらうれしいですね」