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国民的アイドル「嵐」のリーダーとしてグループを牽引する大野智さん。嵐としての活動を続けつつ、俳優としても着実にキャリアを積み重ねている彼が、かつてイラストレーターになりたいと思っていたことはファンの間では有名な話。彼にとって「絵」とはどのようなものなのだろう?

「絵は子供の頃から描いていたけど、途中でバドミントンにハマったり、中2で事務所に入ってからは踊ることに夢中になってて。でも、デビューの少し前、17~18歳かな。京都で舞台やってる時に、共演者と一緒にあき時間に久々に絵を描いてみたら、すっごく面白くて!(中略)その頃って、ちょうど自分の中では、踊ることが極まったような感覚があったらしく、そろそろ事務所をやめて、絵の仕事を目指そうかと思ってたの。」

実際に事務所社長に「やめます」と言いにいったという大野さん。しかし、社長に「ハワイに連れていくよ」と言われ、「最後にラッキーだな」と思ったら、何とそれが嵐のデビュー会見だったという。

そして、忙しいながらもその後、水彩画を描くようになり、さらに粘土もいじるようになって、作品集『FREESTYLE』を完成させた大野さん。「今、自由に選べるなら、絵の道と嵐の道、どちらを選ぶ?」という質問には、

「...やっぱり今の道、嵐の道かなぁ。絵は、いざ仕事にしてしまったら、大きな壁が次々にくると思う。(中略)人の評価にさらされ続けていると、自分が何を描きたいのかわからなくなる時があると思う。」

と答えた彼だが、今年に入ってもう1回やり始めた水彩画は「むちゃくちゃ面白い」そうで、最近では特大サイズの怪物くんの絵を描いたそうだ。



君の顔が好きだ。MORE1月号のこと。


今月のMOREでは、嵐のリーダー、おーちゃんこと、大野智くんの1万字インタビューを執筆させていただきました。



大野くんのソロでのロングインタビューは、カルチャー誌で行って以来、2年半ぶりだったのですが、ますます面白く進化していたというか、大人になりながらも子供のままで、大野くんが大野くんの本質に近づいていた気がします。(巧く言えませんが!)





誌面を開くと、自然体ではにかんでいる大野くんがぱっと目に飛び込んできます。優しくてピュアな、“いい顔”していますよね。


その顔の通り、1万字の中では、仕事のことや心を支えてくれているもののこと、大切な嵐のこと、メンバーのことについて、まっすぐに語ってくれています。



自分に正直だからこそ、ずっと悩んで迷っていたこと。いつも自分に自信を持てずにいたこと。心から好きなことに、ひたむきに向かう喜びと苦しみ……etc 






とても率直で深みのある話なのだけれど、決してシリアスではなく、子供みたいに素直にユーモラスに優しい感じで会話していて、その空気感ごと伝わりますように、と思いながら書きました。


話を聞きながら、書きながら、後で読み返しながら、この人、すごく素敵な人だなぁと何度も思いました。大野くんファンや嵐ファンの人はもちろん、このページを読んでくれた人は、きっと、もっとぐっと大野くんに惹かれるんじゃないかな。そうだと良いなぁ。



ちなみに、インタビューのそばの小さい写真……ナチュラルな笑顔の連写は、私や編集者と会話しながら撮影しています。たしか、話題は、おもに釣り(笑)。




「面倒くさがりなのに、釣り竿、洗うのはめんどくさくないんですね?」

「そりゃ、洗うのは大変だけど、だいじょうぶ。大きな魚も自分でさばくよ(笑)」

みたいな会話をほのぼのとしていました。短時間ながら、良い現場でしたねぇ。




ニノの連載『It 一途』とあわせて(こちらは“お金”がテーマです)、ぜひ、誌面を読んでいただけたら幸いです。あ、蒼井優ちゃんの連載も、それから私の担当ではない数々の素敵なページももちろん、1ヵ月たっぷり楽しんでくださいね