くまもと阿蘇湯の谷リゾートホテルでの夕食後、7時半からホテル内にある演劇ホール喜楽座にて大衆演劇を鑑賞することになっていた。

随分と評判を呼んでいる、面白いよ、と聞いた。

観劇グループおてもの会に所属して熊本市民劇場の演劇を観てきたが、大衆演劇を観たことはなかった。


幕
劇場内の壁
木戸



熊本には玄海竜二という全国座長大会で有名な大衆演劇のスターがいて、喜楽座公演にも極力出演するようにしている。その日は名古屋から片岡ナントカという俳優が座長を務め、それに玄海竜二が加わっていた。


清水の次郎長ものが舞台にかけられ、舞台の上では任侠の世界が繰り広げられる。義理と人情に生きる人々の悲喜交々と世を治める側の悪逆非道が描かれる。これこそまさに大衆演劇なりと納得する。舞台を観る人たちは泣いて笑って日頃の憂さ晴らすという仕組みになっている。


舞台は二部構成になっており、第二部は舞踊ショー。大音量のど演歌が流れる中、舞台狭しと縦横に動きの激しい舞踊が続く。確かに舞踊こそが大衆演劇の要を成すものと推察した。所作や見えが決まったところに掛け声がかけられる。根強いファンであればおひねりを役者に手渡すところであろうか。


大衆演劇鑑賞が終わればお開きというわけではなく、さらにホテルのレストランに戻って二次会が始まった。二次会が終わればホテルの部屋に帰って寝るだけなのだから、心ゆくまで語り明かしたい。