Dr.ホンダの話が続く。

「中国へも行ったね」

「はい、1回だけ一緒させてもらいました」

「曲阜の孔子廟」

「そうです。甕に入った紹興酒を量り売りで買って飲みましたよ」

「そう、そう。」


中国山東省曲阜に出かける前、Dr.ホンダからは“中国の歴史を勉強するよ”と声をかけられ、中国出発前の23か月間、週1回のペースでチャート式世界史を参考書にして春秋戦国時代の頃の勉強をした。

歴史のダイジェスト、基本的な知識を身につけるのが目的だった。


旅に出る前、こんな風に準備するのは有意義だった。

事前の知識が実際の場面で色々な気付きを与えてくれたし、役に立った。


孔子廟


それからは図書館で読みやすい中国に題材をとった歴史小説を読み漁った。

2年間ほどは中国に関する本を読んで過ごしたものだ。

まだブログを始める前だったし。

産経新聞社の「毛沢東秘録(上)(下)」は息を飲むようにして読んだ。

その後、出版されなかった「鄧小平秘録」はネットで探して保存したものを繰り返し読んだ。


Dr.ホンダと曲阜に行ったのは江沢民の時代で、4字熟語のような熱烈○○という張り紙が目についた。

そういうスローガンを見ると“社会主義だなぁ”と思ったものだ。


江沢民の後の胡錦涛には多少期待するところがあったのだけど、江沢民の院政が敷かれていたようで、何もできないまま時が過ぎ、そして習近平になると不穏な要素だけが膨らんでいく。

このように中国の歴史が好きでいくつか本を読んできたが、軍事国家としての道を突き進もうとしているこの頃の中国を見ると、胸が塞がるようで、イヤになってしまう。

アグネス・チャンやジャッキー・チェンにしても、“日本は過去の歴史を反省すべきだ”という発言をする。

そうだとしても何もかも中国が正しいということにはならない。

日中の溝は深い。