ミッドナイト ショート


2009-02-03 05:00:00

テーマ:文芸同人誌「しらぬい」

私はブログという仮想現実の世界で記事を書くことによって表現する喜びを味わったことは確かです。しかし、それは手に触れるような実感や生の感情とかけ離れた現実感が希薄な世界でもあるのです。どこの誰が記事を読んでいるのか、誰とコメントを交換しているのか、ある程度のイメージを持つことはできますが、具体的には相手の顔も年齢も定かには知らないのです。

ブログに費やす時間が多ければ多いほど現実生活の一部を削りとり、身近な人と交わすべきコミュニケーションが省略されるようになってきました。ブログと引き換えにして現実になすべきことを疎かにしてきたのではないかという疑念を消すことができません。

これまで私はブログの管理人として夢中な日々を過ごしてきましたが、ブログが永久に存続することはありえません。ブログを閉じる日が必ず来ます。そのときになって私はブログで過ごした日々をどのように思い返すことになるのか、良かったのか悪かったのか、今はまだその答えが見つかりそうにありません。(終り)



 20079月からスタートした蕉夢苑ブログが、現在まで1年半続いていることになります。このようになるとは管理人自身でも予想外のことでした。途中で、体調を崩して止めようと思ったこともありました。投げやりな気持ちで記事を書いたこともありました。しかし、何はともあれ、続いてきました。やはり蕉夢苑ブログを支えてくださったブロガーさんの存在なくしてはあり得ないことだと、今、思っています。これから先どうなるかは分かりませんが、ブログを閉じる日が来るまで、お付き合い下さい。