絵本を描く立場から絵本を紐とき、お勉強をしているグループ「タキタキ」のオンラインバージョン、第8回目のご報告です。
新春と題しましたが、明けきってますので、どこにも迎春感はなく、
「あけましておめでとうございます」と、とりあえず言ってみたものの、
静かな幕開けとなりました。
2021年の新しい時間を刻み始めた感じがしますね!
(そんなことはない)
今回は「好きな絵本を読み聞かせ」ということで、普段とは主旨を変えて、単に自分たちが読みたい絵本を持ち寄って読んでみる、ゆるーいお喋り会をしてみた次第です。
私が読んだのはこの2冊。
働き先の保育園でも今人気の1冊「くずかご おばけ」
ゴミ箱の中の世界は闇で描かれていて、ややホラーですが、そんな不思議体験も、子供たちはしてみたいのでしょうね。
少し危ないこともさせてみる。
そこから沢山を学び取れる。
そんなことを感じる一冊です。
縦長の絵が気になって仕方ない宮西先生の描く5匹のオオカミのストーリー絵本「さんせーい!」
大人が面倒くさい道徳を“教える”より前に、子供達は「悪いことしたな」「自分だけ得するのはズルいかもな」という気持ちや、「じゃあどうしよう?」と考える頭を持ち合わせています。
大人は子供をもっと信じてみては如何でしょうか?
と思うのですが、そこを見事に描いてくれています。
近頃あまり絵本に興味が湧かない時間が続いていて、「読みたい絵本を持ち寄る」という課題をクリアする自信がありませんでしたが、この2冊は、そんな感性が鈍っている私にとっても「面白い」と心動かされるものでした。
園で小さい子らを保育をしてみて、より形になった想いが、この2冊には込められていると思います。
大人は子供を邪魔しない。
ただ光を指し示す。
私もそんな絵本が描けたらいいなあ。
続いて、皆が発表してくれた絵本たち。
飾っておきたくなるような、楽しい絵が沢山。
シーンを繋げて描かれているのは、田舎を出て町へ来た青年の、70年代アメリカンドリームだろうか?
「おとなたちは ねむっています」
という文章が印象的です。
保育園や、幼稚園で大人たちがしていることを描いているような印象を受けました……大人視点だなあというのが私の感想。
気づきの多い発表になったと思います。
子供の世界をそのままパッケージ。
そんな幼少期が皆さんにもあるのではないでしょうか。
他数冊。
ただの読み聞かせも楽しいね。
となった難しくない回でした。
好きなものを読むだけなので、ストレスフリーですね。
その後も経験談などができて、
最後の方は主に私の愚痴になってしまいましたけど(笑)
大人の世界と子供の世界のバランスについて、
保育園での学びは深いです。
色んな大人と、色んな子供、出逢いの運や組み合わせ、さらには広がる格差への憂慮などなど。
個々人の課題、社会の課題。
とはいえ、最後は笑って終えたのでした。
皆で幸せを作った時間だったんじゃないでしょうかね。
ところで……この見事な絵本の並びに自分の絵本もピックアップできるネット世界最高ですね。
うわ、怖っ!!
と、改めて思ってしまいました。
そして、いい加減この場面見飽きたわって方は失礼しております(笑)売り切れるまでは表示されますので、ご安心下さい(?)。
はじめましての方は、これもご縁ということで、お買い上げ宜しくお願い致します。
2冊目出したいですね。(かれこれ7年言ってる)
各種SNSから引退して、アメブロメインにこれからも更新予定です。
それでは。
某所で見つけた、やなせ大大大先輩の絵。
足の交差具合が気になる独特の世界観。
ピンク背景とこの太陽が、完全オリジナルだなあと感動しました。