絵本の教室 | Show space

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絵本作家しょうみのりのブログです。

スポット受講してまいりいました。

 

学研の編集さんが来ての授業。

作品の講評とアドバイスを下さいます。

 

今回は授業中に課題が出されました。

ツペラツペラ先生の「かぜビューン」という絵本が発売されていますが、その絵本のネタを作ってみよう。という内容。

 

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仕掛け絵本になっています。

「だいじな てがみ かぜ」
というページ、手紙を持つ女性が描かれています。
紙をめくってみると
「ビューン」
と、手紙が風に飛ばされてしまいます。
 
紙をめくって変化(結果)を楽しむ絵本です。
 
これを真似して
「~ ~ かぜ」(前フリ)
「ビューン」(結果)
という形のページを作って遊びます。
 
私が作ったのは以下3点
①だいじな おかお かぜ
②つめたい きた かぜ
③どてで タコアゲ かぜ
 
「ビューン!」
①顔のパーツが外れてのっぺらぼうに
②北風のせいでイグアナがカチコチの氷に
③タコと一緒に飛ばされてしまう
 
②番は時事ネタですね。
イグアナが凍りつく事件がフロリダで起こりましたので描いてみました。「つめたい きたかぜ」という文章のゴロをもう少し良くしたいです。
 
③はポピュラーかなと。
ただ、ツペラ先生の絵本はアップの人物で描かれてますので、これは使えませんね。
 
①は気に入ってます。
一つ目小僧が、のっぺらぼうに。日本っぽい。
 
お子さんたちとの遊びに作ってみるのも楽しいかと思います。
 
ということで、受講生9名の作品をあわせて一冊の本にして発表してみました。
 
続いて絵本の講評です。
しっかりダメ出しを受け止めて、それぞれの課題を持ち帰ります。
 
その後は行ける人たちでお疲れ交流食事会。
ギャラリーvie絵話塾は、これがあるから面白いです。
普段作ってばかりで、作ってる人たちと話したりする機会ってあまりないですしね。
 
飲み会で「売れてる作家はなぜか最初から自信があるんだよなあ」なんて話になりました。
いや、売れてようが売れてまいが、書き始めた作家はみんな自信あるよ。子供たちを見てご覧よ。研磨されるまで万能感持ってるでしょ。
その自信を継続していくかどうかは、環境によるよね。
 
などと思いつつ聞き流してました。
すると、話は
「でも、いくら才能があってもダメになるやつや、活躍できない人はいくらでもいるんだよね。周りからチヤホヤされて壊れたりさあ」
なんてことに。
 
いや、それも才能があるなしに限らずだろうね。
そもそも才能があるように見せるためにギリギリまで努力してたら、キカッケ一つで壊れて、戻れないなんてこと、そりゃあるだろうしね。
 
どっちにしても周りにその人を「信じてる」人が居るかどうかって大きいと思うよ?
心理学的に言っても才能を信じた人が居るだけで、伸び率変わるって結果が言われてるし。
だから編集さんもだけど、関わる人達は「こいつを売る」ってなったら「こいつへの絶対的な信頼」を崩したらダメだと思う。
 
それが在ると無いで、世界は真逆だよ。
 
と、思いながら聞き流していた(笑)
場が白けても困るしね。
 
だからね、
「あいつは凄いよ、大物になるよ」
「あの子の才能は本物だよ。これから凄いことになるよ」
なんて話は本人にしてあげなよ。
 
と思う。
そんな話をここでされてもなあ……?
だいたい頑張れる時間って一人一人違うよ。
 
昨日まで生きてた人が今日も生きてるとか、
昨日まで作れた人が今日も作れるとか、
ないんだからね。
 
この瞬間にしか無いんだよ。
「変に褒め称えて才能を潰したくない」という親心で、噂が回って流れていく程度がいいだろうってことかもしれないから、それも愛なのかと思うけど。
 
でも私は、明日会えると限らないのに勿体ぶってる余裕とか、遠慮とか不要だと思います。
 
と、思いながら言葉にはなかなかできなかった。
ので、ここに書いておく次第です。
 
しょう みのり