ボローニャ国際絵本原画展公募への道 | Show space

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絵本作家しょうみのりのブログです。

知る人ぞ知る。

ボローニャ国際絵本原画展公募とはなんぞや?

 

世界中のイラストレーターが世界中の出版社と仕事をしたいがために応募している、そんな賞です。毎年イタリアでブックフェアが開催され、そこで自分を売り込むことができます。

2017年はイタリアの見本市、そして日本や中国で作品展が開催され巡回する模様です。

 

以下詳しくは板橋区立美術館のサイトおよびブックフェアサイトをご覧ください。

板橋区立美術館の皆様は日本のアーティストを応援すべくボランティアでサイトを立ち上げてくれています。

 

応募する場合、一つのテーマに沿った5枚の原画を提出することになっています。

5枚を並べたところ。

 

 

では、私の場合なにをしたのかを書いておきます。

まずは原画を用意しましょう。

絵本になることが前提なので「文章の位置」も考えながら作りました。

最終的にどんな絵本になるのかは作者の頭の中ですが、そのうちの5場面をピックアップ。

映画でいうとCM用のダイジェスト版みたいなもんですね。

「このCM…本編も見たくなるー」と思わせましょう。

 

原画が用意できたら応募の準備。

私の場合その手順はだいたいこんな感じ下矢印

 

 

<補足>

①原稿の裏には1枚1枚ボローニャのサイトで手に入る専用のラベルを張ることになっています。

名前、タイトル、キャプション(文章)を英語で記入し、ノリではなくマスキングテープで止めました。

文章は2行ほどの短さでまとめて、英語もしくはイタリア語で書かねばなりません。

学校を卒業以来英文を描くことなんてなかったので、バランスが取れない!

履歴書を書くときみたいに、何度も失敗しては書き直しの連続でしたガーン

 

②クリアファイルはちょっとやりすぎかも?

日本でだったらやらない気合の入った丁寧な梱包です。

 

③ビニールで包むのは雨など不測の事態に備えてです。

洪水には耐えられないかも…。

 

④万が一重いものを乗せられることがあっても原稿が曲がったりしないように厚紙でサンド。

 

⑤汚い梱包だと中身が心配され、税関の検査で引っかかってしまうようです。

私はマルアイの封筒を使いました。段ボールなど使うより薄く見栄えもいいので爆弾が入ってるようには見えないでしょう。大丈夫かな?

中には応募の書類も入れますが、ホッチキスやクリップは「ビー!」とか鳴りそうなので使用せず、紙クリップで留めました。

丁度タキタキフリーペーパーを作るとき実験に買ってた動物のペーパークリップが活躍しました。

 

⑥専用宛先用紙がサイトにあるのでプリントアウトして封筒に貼り付けます。

国際スピード郵便(EMS)で出したので、その用紙も。

電話番号が専用宛先用紙には載ってないのですが、EMSの用紙には書いておかないと突っ返されることがあるそうなので記入。

 

(その他について)

応募の書類には電話番号を記入しますが、国際電話になるので日本の場合は+81と付け足すそうです。

私は神戸なので市外局番は078から始まりますが、+81-78‐***-****と、ネットの説明通りゼロを飛ばして記入しました。なんでゼロはいらないんだろう?不明。

 

悪戦苦闘したのが原稿と一緒に送ることになっている、この応募フォーム

 

ここからは英語教師の母親を引っ張りだしました。

住所に限らず英文は逆から書くスタイルです。

兵庫県神戸市なら、KOBE,HYOGO,JAPAN、届けばなんでもいいと思いますが。

 

郵便番号だそうです。おしゃれだな!

このへんはPCの日本語翻訳機能でだいたいわかるんですが…パッ見、拒絶反応が出てしまって、なんのこっちゃハテナです。

Date and place(日付)これも逆から記入。

今日なら、04/10/2016

 

文章は自分でたたき台を作って母に直してもらうぐらいの根気も必要だったと思うのですが…日本語を丸投げにしました。

だって母さん、絶対まるまる直すもん。

頑張って英文作ったとしても、「わけわからん、原文よこせ」とか言われて、ただの一言も残してくれないのが火を見るより明らかだもの。

 

専門家って怖いですよ。なめた真似できませんので。

容赦ない赤点先生。

できた文章を打ち込んでるときも「そこは大文字」「その文章変えたいから待て」「それ綴りあってんの?」と突っ込まれる突っ込まれる…途中から席を譲りました。

私が打つより早いし。

 

そんなこんなで、やっとできた応募フォームでしたが、画面では大丈夫なのに印刷だと文字が切れたりで、直したり、設定変えたりしながら、1時間経過。

英文を手書きするのに、さらに1時間経過。

 

…と、梱包・郵便出しに1時間足して、3時間後にようやく応募完了となりました。

17時には郵便局が閉まってしまう!と焦りましたが、昼前から作業していたので15時には出せました。

 

以上。

ボローニャへの挑戦・投函エッセイでした。

読破・応援・ご来訪ありがとうございました。

今日はちょこっと、ゆっくりしてます~。

 

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