日曜日のスケッチ4月17日「福知山編」 | Show space

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絵本作家しょうみのりのブログです。

先日、福知山へ「創作絵本コンテスト原画展」を見に行きました。

 

行くのに3時間、帰るのに3時間、現地滞在2時間半

という、8時間半の日帰り旅行でした。

今回はそのお話と、そこで描いたスケッチを記事にします。

 

無計画に行ったので、なかなかスリリングな旅でした。

行く前に私がチェックしたのは以下のポイント

・なんか電車に乗ってたら大阪から2時間ぐらいで着くらしい。

神戸からなら3時間あれば余裕かな。

・閉館時間は17時だから、それまでに着けば、なんとかなる。

 

目的は佐藤太清記念美術館だけでしたので、切符だけ確保して、あとは当日チェックしながら行けばいいや。なんて思ってたんですよね。

近くにあるという城も外観眺められたらラッキーって感じで、美味しいごはんがあれば食べて帰ろう。と。

 

「電車からの一枚」

宝塚から福知山線に続く線路を行きます。

電車に2時間乗ると随分のどかな風景が見れるんだなあと驚きました。

 

山・山・山。パノラマの山。

山と言ったら祖父母の暮らす三重県or神戸の山が標準だった私。

山のイメージって「鬱蒼としてジメっとした重たい雰囲気(三重)」or「こじんまりした島群(神戸)」だったんですけど、大人になってからは山にも色々あるんだなあって気づかされました。

 

静岡に行ったときはビルのような背高のっぽの山がドドンと構えていて、奥にも山がある風景で、なかなかの迫力でしたが、この路線から見える山はTVなんかでよく見る日本の山という感じ。

奥のほうまでずっと山。“山間から覗く山”に感動してみたりしました(笑)

田舎町や田舎道が山に飲み込まれている。

……崩れたらどうするんだとハラハラします。

 

電車が止まるたびに、シーンと静まりかえって、なんの音もしません。

リュックを背負った老夫婦も「静かな所やなあ」とか「桜の季節やったらええ眺めやろうねえ」なんて話し合っていました。

 

さて、特急券の無かった私は篠山口まで来たら、普通電車に乗り換えです。

まあまあ長い路線なのに普通しか走ってないんだなあ。静岡もそうだったけど。

それも1時間に1本単位なんだなあ。…ちょっと不安(笑)

 

まあ、乗ってたら着きます。

福知山は見てきた風景と違って、それなりに栄えていました。

駅も広くて綺麗でした。

ここからはバスに乗ります。

……停留所多いな。どれに乗ればいいのか、案内からすると1番か2番みたいなんだけど…看板見ても「福知山城行き」とか「福知山公園前」とか書いてなくてわからん!(笑)

 

来たバスの運転手に聞きまして

「それなら2番。あっちのが近い」と言われたので、そっちに乗り変えたら

「1番のほうが早いよ…あ、出発したね。これ遅いんだけど、でも、もうこれしかないね」と言われ。

なんのこっちゃ、ともかく着けばいいです。で、揺られること20分で現地へ。

 

脅されるほどの遅さじゃなくて良かった。

「バス停から見た福知山城」

佇まいがガンダムっぽくないですか?(笑)

 

出発が遅かったので、もう15時前(!)でしたが、

バス停の傍に「ゆらのガーデン」がありまして、

ガーデンタイプの敷地に食事処が何件が並んでいたので、食べることにしました。

地元の人たちも来てるみたいで、ゆっくりした雰囲気です。

何も無い可能性も考えていたので嬉しかったです。

 

洋食屋さんでエビフライを頂きました。美味しかったー。ご馳走様でした。

庭先の眺めもいいので、のんびりできたらコーヒーも飲みたかったですが、慌ただしく退場。

 

お城の敷地に美術館があり、出入り口が隣接してます。

閉館は5時ですが、入場が4時半まで。

しまった、そりゃそうだ。考えてなかった。今3時ちょっと過ぎ。

2時間あると考えて……折角来たから小さいお城だし中も見たいぞ。

ということで、まずは城内に入ることに。

「城内からの眺め」

壮観。

展示物をワーーーーーーーって見て、結局、城主が誰かも分からずに出てきました(笑)

再建したものみたいですね。中の階段が現代のものなので登りやすかった。

「城の模型」

折角なんでスケッチしよう。と、この体たらく(笑)

急いでいるのが伝わりますでしょうか。

そんなものを伝えてどうするんでしょうね?(笑)

一緒に旅してくれて、有難うございます。

 

帰りのパンフでチェックしたら、元の城主は明智光秀さんで、使われていたのが桔梗紋だったようです。

展示されてた兜に「龍の角」が使われていて、それは誰の持ち物だったかチェックしてませんが、わぁ……大仰だな。あってもよさそうな兜だと思ってたけど、こうやってみると凄い「カッコつけ」な感じがして、逆に恥ずかしいというか、田舎っぽいぞ。

なんて難癖つけてしまいましたけど。

 

という具合で時間が無い中も堪能したわけです。

 

長いですけど切りません、そのままレポート続けます。

 

そしてメイン会場の「佐藤太清記念美術館」へ。

1階は佐藤先生の美術品。日本画とアトリエで使っていた道具の再現ブース。清貧。とでもいうのでしょうか。至ってシンプルな画面に清らかな空気を感じる絵でした。

 

2階が全部絵本コンテスト会場になっていました。

なんて贅沢な!こんなスペースを割いて下さっているとは思って無かったのでビックリしました。有り難いことですね。

写真撮影は禁止なので、この様子は公式ブログでチェック下さい。

 

私のダミー作品はこちら。

応募のときに書いた文章もつけて下さってました。感謝いたします。

 

入賞者の作品たちは絵が上手くて、展示に十分な技量でした。

入選者の作品は素直な心で描かれ、欲の感じられないものばかりでしたね。

私は欲まる出しで描いたので、ちょっと反省。

 

では帰宅です。

おっと、その前に受付にいらっしゃったダンディな男性に「タキタキフリーペーパー」を置いて頂きました。少ないですが、地元の皆様よければチェック下さい。

神戸に集まった絵本作家たちの勉強会の様子をダイレクトにお伝えしている、無料の読みものです。

 

「バス停から」

バスが来るまで20分あるー。

絵でも描いていよう。

しかし、描き始めると時間が無いのよね…細かいところが案外描けないのよね。

これまた慌てて描いたのが伝わってますでしょうか。

 

で、時間になってもバス来ないの。

「あれ?もしかして土日は時間が違うのかも?!」

恐る恐るチェックしたら、もっと酷いことになってました。

「土日運休」の文字

15時以降はバス走ってません(笑)

 

わあ(^^)ちょっとパニック。

えっとー、こっちの道に走っていくんだよねバス。行ったら駅があるかなあ?

少し歩いてみる。

って、こんなんで着くわけないわ。と、半泣きで戻りました。

 

道路をタクシーが行く。そうか。タクシー止められないかな。

…しばし待つも、あまり車が行きかう様子もなく。

いい大人が帰れないってなんだ。冷静になれ(笑)と半笑い。

 

ここで地図をチェックして車が走る大通りなり、付近の様子を見ればよかったんですけど、実は携帯の充電が無くなりかけてまして。バッテリーも持ってなかったので、しばし立ち往生。

 

ランチを食べたお店でタクシーを呼んで貰おう。

と考えついて訪れたら、店は暗く、閉まっている様子。

やばい。この付近のお店、夜はやらないのかも。帰れないかも?

緊張しつつ他の店を訪れて、

結局ゆらのガーデン内にある「焼肉屋」さんでタクシーを呼んで貰いました。

お世話になりましたーーーーーー!

 

色んな判断ミスがありましたし、チェックできてないことが多かったですが、まあ、これも旅ということで。

最初に来るときにバスの運転手さんが呟いた「もう、これしかないですね」っていう言葉で何かを察知していれば、もう少し手が打てた気がします。

 

しかし、こんな感じで「なんとかなっちゃう経験」ばっかり積むから、楽観的が終わりません。

 

いま展示中の絵本も「なんとかなっちゃう」話なんです。

状況がよく似てます。この作者にして、この作品って感じがしました。

機会があれば良かったら読んでやって下さい。

 

さあ。帰宅だ!

帰りの電車は…また30分待ち。いいや。30分待てば帰れる。嬉しい話だ。

 

でも、もし今後があるなら「特急券買おう」と思いました。

おしまい。

お付き合い感謝致します桜

 

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