私が抗がん剤治療をするかどうか迷っていた頃、ある本を読みました。

旅行先の本屋で見つけました。

乳がんだけど手術も抗がん剤もしない、無治療を選択した方の本です。

私はこの本に期待したことがあります。

抗がん剤をしなくてもこんなに元気で過ごせるよ~、みたいな私の抗がん剤をしなきゃいけないという気持ちを和らげてくれるんじゃないか…という期待。

でも期待とは裏腹に…本の内容は壮絶でした。

私は手術して抗がん剤治療を始めた今だから言えますが、手術や副作用よりもよっぽど大変な思いをされているような気がします。

私の主観ですが。

治療しないということは癌にまつわるいろんな症状の処理を死ぬまで自分でしないといけないということ…私には無理だと思いました。

私は医師や看護師を頼って、手助けしてもらわないと乗り越えられない。

ただ、自分で納得がいってないのに治療をするのは間違っていると思います。

私も医師の言葉はアドバイス程度に聞くことにして、自分で調べて考えて結論を出そうと思いました。

私の無治療への期待は、私の臆病さゆえ、無惨に砕け散りました。