針生検から3日で結果が出るのに、その間ずっと良い結果と悪い結果が交互に頭をよぎる。
「結果を聞く時は家族を連れて来てもいいよ。」
先生に言われたが、これは連れて来いという意味なのか?
私の場合、母子家庭なので家族といえば4歳の娘だけ。
実家の親を連れて来ることになるが…やっぱり一人で来よう。
結果を聞く日、待合で待っていると恐怖なのか寒さなのか震えてくる。
私の順番になって診察室に入るとまずこの前の針生検の傷を見せるように言われた。
わたしが服を整い終えない内に先生が私に言った。
「この前の検査の結果だけど…残念ながら、悪性の病気です。手術が必要です。」
頭が真っ白になった。
そして娘の成長するであろう未来の姿が走馬灯のように頭の中に浮かんだ。
意外に冷静、というか先生の言葉も頭に入ってこなくて、感情の起伏もない、自分の身に起きているという実感はまだない。
ただ、悪性か良性か…と悩んでいた3日間のモヤモヤが晴れて心がスッキリした感じはあった。
これは偏見かもしれないが、手術となると途端に先生がイキイキしているように見える。
若いし(推定40代)、明るいし、気さくなので元からやる気に満ちあふれている感じはあったけれど。
外科医は手術がしたくてしかたがないというのは本当かもしれない
