エコーも2つの病院でしてもらった。
初めは田舎のN病院、若い女の人にしてもらった。
丁寧に時間をかけてやってくれていたがそのうちに、「ちょっと待って下さいね。」と言われて看護師長さんの様なベテランの方がやってきた。
何か悪い物が映ったんだな…怖くて緊張した。
思い切って「何か映りましたか?」と聞いてみた。
「いつも年配の方のばかり見てるので、なんかいつもと違って…」
なんじゃそりゃ、やっぱり田舎の病院はダメだな、と力が抜けた。
次はT病院、ベテランの医師にしてもらった。
どうやらエコーでもシコリは映らないらしい。
医師はどうして病院に来たのか不思議に思ったらしく、いろいろ質問され、そのあとにボソッと、
「ぱっと見、乳腺症かな…。」
正直、ホッとした。
しかし!その後、外科の先生の診察室に戻るとエコーの先生の所見がパソコン画面にあった、それは意外な言葉。
"膿疱多数" "乳癌と区別"
難しい言葉ばかりで頭に残っているのはこの2つしかない。
なんだかとってもヤバそう。
それまで「経過観察が現実的な診断かなぁ」と言っていた外科の先生も「…なるほどね~」と言い出した。
そしてMRIとエコーの診断を総合してどうして乳がんの疑いがあるのかということを説明された。
そこの説明は正直よく覚えていない、ただ衝撃的だったのは次の言葉、
「これから先は手術になります、乳癌かどうかハッキリさせよう。」
絶望的な気分になった。
でも今となってはこの時に経過観察になっていたらと思うともっと怖い。