皆様、おはようございますこんにちはこんばんわお疲れ様です初めましての方は初めまして

翔太郎です
『ボクタチのキョリ』
後編でござーい
こちらは個人的な役のお話
本編のネタバレや自分なりの解釈を書きます
もし読むことでご自身の考察や感想が壊れてしまうと思う方はここでバックを
舞台は裏話を聞くのも楽しみですが、明かされなかった部分を想像するのもまた楽しみの1つですので
ではここからGO┌|o^▽^o|┘
今回の役
島田正太
自分としてはまず台本を読んだ感想は
「お、おう…」
てな感じでした笑
なぜかと言うと、今まで演じたことない系統のキャラだったということと自分から余りにも遠い役だったから
本来はね、あそこまで無口でもなけりゃ人からも逃げなけりゃウジウジもオドオドもしてません
むしろ真逆でうるさいくらいwww
だから今回初めて自分を観た方は、どうか門違いなされまするな笑
あれが好き、という方はちょっと幻滅するくらい真逆です
でもだからこそ、演じていて楽しかったです
ただ、演じるのはとても難しかったです
なぜなら一人で佇んで端から見ているだけで見た目は成立してしまう役だからです
実際、稽古の序盤でも、演出の深井さんから
「楽にあの空間にいれてしまってるよね」
と言われました
実際自分でもそう思って、作り込みが甘く、なんとなく存在できてしまっているなーと
だからこそ、もっと深く、もっと彼に寄り添って、より彼になって、ってしないといけません
ただ、まあ自分の悪い癖
思ってても他の方に言われるまでなあなあにしてしまうとこ
もう次はそれは許されないぞと刻み込んで、また新しいステージに向かいたいと思います
さて、それを踏まえて役を作っていく上で障害になったのが、観た方も思ったかもしれませんが、情報の少なさ
台本に書かれていること以外としては、最初にキャラ表で
・32歳
・壮絶ないじめにあった
・かなり長い間引きこもり
・父親に追い出され、実質ホームレス
・フードを被っている
これが知らされていたくらいでした
ですので、大部分を自分の想像で補っています
他キャラが皆過去を話したり、現状を話したり、己の正義や信ずるものを話すことで掴めるのですが、彼にはそれがありません
さらにそこに皆が知らない事実を知っている、というのも乗っかっていました
しかも彼の性格上共有できる相手がおらず、一人で抱え込んだため、一人だけ向いてるベクトルが違うのです
ここも楽しく、また苦しい一因でした
自分の裏設定は後々話すとして
まずは真実を知っている、という方から
この作品、真実を知っているのは自分の他に、
・和也さん(演:古本新乃輔さん)
・恵太くん(演:島崎晋之介さん)
・光喜くん(演:松並俊介さん)
・祐介さん(演:石田太一さん)
の全部で5名なわけです
ようは15人中5人なので3分の1ですね
あれ…そう考えると多い………?
まあそれはいいとして
この知っている5名の中でも皆思惑が違うわけですね
和也さんは全てを覚えているうえで状況を楽しんでいる
恵太くんと光喜くんは和也さんファースト
記憶はないけど和也さんから聞かされてる
祐介さんは徐々に思い出したけど、弟の時夫くんや父の六郎さんのこともあり気が気でない
そんな中でその辛い真実を誰にも共有出来ず、一人で抱え込んだのが正太でした
なので色んな意味で孤独な戦いを一人でしてましたね
彼は引っ込み思案で引きこもりで対人恐怖症に近いですが、それでも真実を誰かと共有したいのではないか、と考えました
でなければ、常人なら狂って騒ぎ出してもおかしくない状況です
また、記憶がある、の方向が和也さんとは違くて、祐介さんに近い方で作りました
ようは記憶はあるけどまだ半信半疑である
なので放送が鳴り出したときは1度諦めるけど、コロナ禍だ一千万だ生きる意味だとわけのわからないことを聞き、余計に混乱するわけです
さらに、思い出したかもしれない人(祐介さん)や思い出しそうな人(忠司や佐助)のキーになるセリフには敏感に反応していました
また、彼は一番あの中で生死に向き合ったキャラだとも思いました
他の4人はそれぞれに裏の思惑やそれ以上に気に掛けるべきものがありました
ですが、正太は誰とも共有できない分、死の恐怖と常に隣り合わせていました
なので、生きる、死ぬなどのワードにもかなり反応していました
記憶はあるが、まだ死んでいない、希望はある、その望みは捨ててない、だからこそ情報を求めている
ってのが序盤でした
そんな中、首謀者がいる、と和也さんが言い出し、瑛多さんが見た、と言い、祐介さんが自分だと名乗り出る
ここは情報過多過ぎて脳内は大パニックでした
正太のみの目線で観てみると面白いのですが、和也さんが黒幕に見えて仕方ないんですね笑
なにせ記憶通りなら、首謀者なんて存在しないはずなので
それなのに、皆を煽って争わせ、その状況を怪しげにニヤニヤと見ている
そりゃー悪人に見えますわな笑
なので、後半は和也さんを睨みつける芝居なんかを挟んでました
気づいた人いるのかな?笑
ただ、そこまで希望を信じて情報を探るなら、なぜ忠司の最後の訴えにすぐに呼応しないのか
ここに今回のバックボーンづくりがあるわけです
ここまで詳細が明かされないのは何故か
きっとメタ的な話をするなら、黒幕に見せるミスリードとしての容疑者の1人
とか
感想に書いてくださった方もいらっしゃいましたが、
観劇しているお客様自身の体現
など考えられるのはたくさんあります
ここを想像するのも楽しいと思います
きっと脚本家さん的には答えはあると思いますが、それを自分は聞いていません
まあ聞くとそっちに寄せちゃうしね笑
自分はあくまでも、島田正太という一人の人間になり、あの世界に存在した人物として生きなければなりません
まあでも、台本の意図を探ってみたりするとなんとなく輪郭は出てくるわけで
まず彼の過去から
ここからは自分の想像であり、妄想です
違うかもしれないし、合ってるかもしれない
そこは人それぞれです
彼は中学生の時に壮絶ないじめに合いました
殴る蹴るは当たり前、お金だって相当とられてますし、性的な辱めもあったと思います
きっと同性からだけでなく、異性からもいじめられています
そして彼は中学には行かないようになり、家で勉強をするようになります
父は厳格で厳しい人ですが、母がとても優しく、父から庇ってくれていました
高校は通信制の高校に一応進学します
しかし、たまにある登校日に行くとトラウマが蘇り、打ち解けられません
ここが対人恐怖症の始まりです
そして次第に行かなくなり、そのまま退学、引きこもりを始めます
インターネットにのめり込み、元々知識を貯めるのは性にあっていたため、色んな記事を見たり、ネット上の人と話すことで知見を深めます
しかしそんな引き込もり生活も10年を超え、15年を超え…
母も流石に面倒を見ることに疲れてきます
またそれが原因で父とも不和が生まれます
母の疲労を見、また周りの目も気にする父は彼を勘当し、追い出すことに決めました
追い出すときはそれはもう家の中は荒れました
抵抗する正太、無理やり出そうとする父、泣きながら縋るも次第に諦め、うずくまる母
結果彼は家を追い出されてしまいました
その後母から一本だけ連絡が来て、当面の生活費だけ父に内緒で振り込んだことを知らされました
連絡を返してみましたが以降既読がつくことはありませんでした
あてもなくうろつき、ネカフェやファストフードで時間を潰しますが、何をすればいいかもわかりません
そんな最中、例の男性限定ツアーを見つけるわけです
ではなぜ参加したのか
彼は自分を知る人が一人もいない土地へ行き、人知れず死ぬつもりでした
それに富士山の辺りは絶好だったわけです
元々いじめられていた時も何度も死のうとして、結局怖くて出来なかったことがありました
なので割とすぐに死ぬ決断が出来たわけです
車内で聞いた1000万の抽選会
彼は別に当たらなくてもいいが、万が一当たったら家に戻り、お金を全額渡し、社会復帰をするチャンスを両親に請うつもりでした
なので、死ぬ気ではありますが、その場の勢いです
きっと樹海とかに入り、首を吊ろうとしても直前で怖気づいていたと思います
そういうどこか幼い部分があります
なので32歳には見えない言葉遣いや態度なわけです
母におんぶに抱っこで32年間生きてきたわけなので
そうしてあのバスに乗り、事故に遭い、あの部屋に来ました
なので、希望を探したり、諦めたり、すぐに受け入れたり…
ここからが、あの舞台で描かれた話になります
きっと自分が思う正太は
『何でもない人、何もない人』
です
そんなナチュラルな人が(性格や佇まいはナチュラルではないですが)あの状況下なら…
ってのを見せられてたらいいな
最後に彼はきっと意識を取り戻して、両親の元へ帰ります
その頃にはこんな経験をして、見違えるような人物になっている、と信じています
フードはATフィールドみたいな物です
それを最後取っ払った彼は、きっと社会に復帰できます
彼はとても孤独(だと思い込んでる)です
本人は人からの愛や優しさに気づいていません
あの部屋の中だと、本当に孤独で、誰も顧みてはくれません
全員に守る物、信じる物があるからです
なので、自分だけでも、彼を愛そう、と思って演じました
上記の裏設定は、スタートから自分のお芝居を細かく見ていくと、ふわっとわかるようには作ってます笑
ただ、自分の演技だけでそれをもっとわかりやすく伝えられたら良かったなと反省しております
台本をお買い上げいただいた方はわかるかもしれませんが、この作品、ラストが変わっています
最初のラストでは、忠司以外は全員死ぬエンドでした
その中でも一番最初に死ぬのが正太の予定でした
その意味もすごく考えました
それで出た答えが
「一番生死に向き合ったが、一番最初に諦めたから」
でした
それはラストが変わろうと変わりません
まあ役者としての自分で言うなら、変わる前のラストも演じてみたかったです
頭から繊細に、緻密に皆で積み重ねた結果、最後のシーンでどこまで行けるだろうってのが楽しみでもありましたから笑
でも、報われるエンドになってよかったと思います
救いがないと後味悪く感じる方もいらっしゃるでしょうからね
普段の自分から舞台に出るときのスイッチの切り替えがいつも以上に大変な役でしたが、結果的にはすごく好きな役になりました
彼を愛してくれる人が、たくさんいてくださると嬉しいです
1つだけ不満を言うなら
フードを被ることです
まあ結果的に役として演じる上ではかなり掴みやすかったですが、
顔は半分見えないし、なによりフードの中が暑い!!!
なんてのもご愛嬌で笑
そして、今回嬉しかったのがこれ!!!!

(一応IDだけ隠させて頂きました)
今回観てくださった方が描いてくれました!
いやあ、実物に負けず劣らずのイケメンに描いてくださっちゃってー
なんつって
絵のほうがイケメンだぁ
この記事で、さらにボクキョが深まった!って方がいてくださると嬉しいです
それでは!!!
