翌朝目覚めると、頭が激しくガンガンする。
ひどい二日酔いだ。
なんとか起きだし、ギリギリの時間に出勤した。
会社に着き、廊下を歩いてると、奥井さんが向こうから歩いてきた。
「具合大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ」
彼女の顔を見たら、一気に酔いが冷めてテンションが上がった。
ちょっとは僕の事を気にしてくれてたんだ。
やべー
超うれしー![]()
仕事中、昨夜の事が気になり、仕事が手に付かない。
このままぐだぐだしててもダメだ。
覚悟を決め、奥井さんが担当しているコーナーへ向かった。
「奥井さん、昨日の....」
言いかけた僕をさえぎるように
「桜井さん、昨日だいぶ酔ってたよ。私、本気にしてないから大丈夫だよ」
にっこりしながら奥井さんが言った。
「それよりも、桜井さん、早く彼女作ったら?カッコいいんだからすぐ出来るよ」
は?
何それ。
いくら酔ってても、軽はずみにあんな事いったりしない。
俺ってそんなに軽く見られてるの?
気持ちが伝わっていなかった悔しさと、軽く見られた怒りで、
頭の中がぐっちゃぐちゃだ。
「奥井さん、昨日はごめん。せっかくの歓迎会なのに、奥井さんの事
あれこれ聞いちゃったりして。」
「全然。ありがとう。桜井さんって優しいんだね。これからもよろしくお願いします。」
その一言で、涙が出そうになった僕は、彼女に見られないように
彼女の前を走り去った。
想いが伝わらない悔しさともどかしさで、自分が情けなくなった。
こんな経験は初めてだ。
高校時代は白球を追いかけてたぼくは
今は奥井さんを追いかけていた