おはようございます。章月綾乃です。

ようやく、朝から活動できるまで、体調が戻ってきました。
そうこうするうちに、この長い梅雨が明けて、
灼熱の夏がやって来るのでしょうか?
ちょっと恐ろしい気がしますね。

 

さて、牡羊座さんです。
「私がトップバッターのはずなのに」

ねえ?

なんで山羊座から語りだしているのでしょうね?

 

なぜ、牡羊座がトップバッターかといえば、
星座の始まりが、春分点にあるからです。
お彼岸の春分です。
春分の日の春分です。

 

こういう東西の季節の捉え方の一致を考える時、
私は、人間って面白いなあと思います。

 

日本文化の中では、12といえば、干支だったのです。

「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」

物事の始まりは、子<ね>から、方位でいえば、
北、季節でいえば、冬、旧暦11月。

新暦に置き換えると、だいたい12月くらいの

季節感です。真冬スタートですね。

 

また、節目という意味では、節分もあります。
中国の旧正月、盛大に爆竹で祝う春節。

ここも、「始まり」のひとつです。

 

日本の文化、風習、季節感の中では、春分は、

秋分と並んで、あの世とこの世が近づくと考えられ

きました。お墓参りに行くなど、ちょっと特別な

意味合いを持っています。

 

なぜ、長々と季節の話、暦の話から始めているかと言えば、
この辺りに、我が国における牡羊座生まれの

生きにくさ、やりにくさがあるのではないかと感じるからです。

 

星占い、西洋占星術の概念では、12星座は牡羊座を先頭にし、
春の訪れと共に物語は始まっていきます。

この季節感、時間感覚と日本という国が持っている
季節感、時間感覚、風習、習慣がいまひとつ

そぐわない気がするのです。

 

新学期、新年度は、4月スタートで、牡羊座の時期に重なってきますが、
これもまた、絶妙なところで、ひとつの星座が分断されます。

3月までは前年度、4月2日以降が同じ学年、みたいにね。

 

なので、「始まり」を自覚しずらいわけです。

4月2日生まれ以降は、「生まれ順」というシンプルな理由で、

「自分は早いグループだな」と思えますが、早いグループだから、

リーダー気質といわれても、ピンとは来ないでしょう?

本当のちびっこのころは、4月2日生まれと、去年の4月1日生まれで、

ほぼ一年の開きがあるから、成長の度合いが違い、
体格も能力も先に行っているから、最初はえばれたかもしれませんがね。

 

こういういくつもの暦によって、意味合いが何重にもつけられてしまうことは、

よくあります。山羊座生まれなんて、もっと意味がわかんないですよ?
お正月に分断されますからね。

同様に、水瓶座生まれも、「この節分っていうのは、なんだろう?」があるでしょう。

もしかしたら、オレ、西洋よりも、東洋の占いで世界を見たほうがいいんじゃないか?

的に、迷いが生じますよね。

 

かつては、王が変わると、えっと世襲という意味ではなく、

征服されたりね、支配者が変わるとって意味ですね、

暦も一新されたといいます。

また、キリスト教の布教によって、かつてその土地に合った宗教は

弾圧され、統合されてきました。

殺された神々、葬り去られたお祭りなどがあるわけです。

 

冬至で古い太陽が死に、新しく再生される……という古い信仰は、

クリスマスに統合されていきます。

 

そういう西洋の文化の書き換えとは別の文脈、水脈にいる

日本でも、冬至は、ユズ湯に入るよ、小豆を食べるよという

太陽のパワーを取り込もうという風習が残っていて。
こちらも、中国からの文化の伝来が背景にあり、
そもそもの起源が同じだからなのか、

人の感覚として、冬、太陽は死に、再生するのか、

興味深いものがあるなと思っております。

 

で、こういう自然界との共存、四季の巡りが
私たちに時の流れ、勢い、変化を感じ取らせ、
占いのベースになっているのですね。

 

牡羊座さんは、12星座の始まりではあるのですが、
「春が来たよ! 新しく始まるよ!」という感覚が

持ちにくいんじゃないかなと感じるんですよ。

 

猪突猛進、直情直行、シンプル&ストレート、

だいたい、こんなことが言われますが、

んな、明確でわかりやすい牡羊座さんに会ったことがないです。

 

もう少し、複雑。

もう少し、慎重。

 

ただ、屈折はしていませんね。そこは、まっすぐです。

 

星座の読本に書かれているような

わかりやすさでは、生き抜けないから、もう少し、

ややこしい仕掛けが施されています。

 

根は素直で、エネルギッシュで好戦的なんですけれど、
そんな飾らないキャラのままだと、
現代社会で簡単に不適合者になってしまいます。

 

あいつ、勘違いしているよな?

あいつ、いつもえらそう。

あいつ、うるさい。

あいつ、ひとりで熱い。

 

間違っているのは、牡羊座ではなく、

ゆがんで病んだ社会なんですけれどね。

 

勘違いって思わせないように、空気を読む、足並みを合わせる。

偉そうにって言われないように、黙ってみる。

うるさがられないように、周囲に同化する。

熱くなりすぎないように、自分をセーブする。

 

思い当たるのでは? 続きます。