買っていないんですよ。
だって、うちには、旧版も、『大人のための才能開花術』も、さらに

『ずっとやりたかったことをやりなさい2』もあるんですもん。

 

これ、本当にいい本なんですよ。
実践すると、人生が整理されます。

 

が、継続が難しい!!!

 

文章を書くことが苦にならない私ですら、しょっちゅう中断します。
なぜって、時間がかかるから。

モーニングページと名付けられたメソッドで、頭の中に浮かぶことをどんどん手書きで書いていきます。手書きであること、当面、読み返さないことが大事。

それを、日本語だとしたら、A4に1ページ程度でいいと思うんだけど、B5で3ページ書くと、私のバランスに合っていて、本当にすっきりして、クリアに世界が見えてきます。が、書く気力がわかなかったり、急ぎ仕事があってそれどころではなかったり、習慣として定着しにくく、最後にやったのは……。
2016年9月24日です。どんだけ、前なのでしょう?

 

でも、ちゃんとやれば、効果はあります。保証します。

 

一番自分で驚いたのは、恩人の死に立ち会った後です。そのころは、毎日書いていて、お通夜からお葬式、その後の喪失感も全部、モーニングページに吸い取ってもらいました。悲しみに溺れることなく、人生を止めることなく、前進が出来ました。しばらくしてから、「あれ? 私、おばさまの死で苦しんでない」と気づきました。

いや、いっぱい書きましたけれどね、「どうしていないんだ」、「これからどうすればいいんだ」、「会いたい」、「会いたい」、「会いたい」と。でも、モーニングページをやらなかったら、もっと悲しみは体の奥深く沈んだことでしょう。

また、アーティストデートもいいんですよ。
週に一回、自分をおもてなしする感じ。

 

たぶん、私たちは、自分自身を粗末に扱い過ぎているのだと思います。『ウツぬけ』の中にあった「引き算する感覚」、後回しにする感覚、誰でもあるんじゃないかしら? 

別役実さんの戯曲の中で、「人は、いざというときに一番身近な人間を犠牲にする」とあって。当時は、親のつじつま合わせに使われている自分が不憫でならなくて、繰り返し繰り返し読んだのですが、実際、自分も近しい人間で埋めるでしょうね。そして、当時はわからなかったのですが、それ以上に、私たちは、自分自身を犠牲にして、なんとか人生をやりくりしやすいのです。

 

モーニングページ、だいたい30分から1時間かかるよ?って言うと、たいていの人は、「無理だ」とおっしゃいます。実際、無理なんですよ。たとえば、15分に短縮する、あるいは、手書きじゃなくデジタルで打てば、負担は軽くなるのですが、経験から申し上げると、それは、別のメソッドになります。

やるなら、きちっと書く、自分と向き合う……。

小一時間持っていかれるなんて、ホント、無理なんだけど、でも、無理ってなんなんだろう?って思うと、そこに本当は答えがあるわけ。モーニングページすらできない状況は、本当はおかしいわけ。

 

でも、私も、2016年9月24日からやってないです。心に余裕がないです。感情を整理できないまま、もやもや生きております。

 

ただ、体験でわかっているのです。
もし、モーニングページとアーティストデートを再開できたら!
ウォーキングの習慣が戻ってきたら!

私は今よりもいい人間に戻れるって。

 

というわけで、実行は難しいけど、やればすごい効果がある本のご紹介でした。私、これ、拝島の駅ナカの書店で出会ったのですが、当時は新刊でもないのに大きなスペースで特集していてくれて本当に助かりました。いつも出来るわけじゃないけれど、知ると知らないのとでは大違い。本当に効果はあります。

 

まー、お手軽ダイエットドリンクを飲むとか、高額支払ってプロに伴走してもらうんじゃなく、ひたすら地道なカロリー計算とか、レコーディングダイエットをやれば、痩せますよ的なことかもしれないんですけれどね。

 

とりあえず、いい本で、今、新版が売られていて、簡単に、かつ安価に手に入るので、もし、お心に響いたら、ぜひ、お試しください。
「ずっとやりたかったことをやりなさい」、いい本です。ホント!

 

人に本をすすめるとしたら、この本か、工藤直子さんの「友達は海のにおい」です。どちらも、ロングセラーですね。