少し前から寒気がして、くしゃみ鼻水に進化して、今、絶好調に風邪っぴきです。がっつり寝ればよさそうなものですが、寝るほどの体力や気力がなく、数時間休んでは、仕事や雑用をするのくりかえしで、未だにぐずついております。連休明けなのに、サエません。

みなさまも、お気を付けくださいませ。

 

ハニー様から次に来るのは、冥王星ではないかというご指摘を受けたので、風邪をひいた頭でぼんやりと考えてみようと思います。

 

冥王星の担当エリアは、広いです。
惑星から降格されましたが、占星術の世界では、冥界の王のイメージのまま、変わらぬ君臨を続けています。

 

死や滅亡、破滅、絶望、そして、再生や復活までもをカバーします。それが、ここ数年、山羊座に入っております。2023年までガッツリ運行し、その後は一年くらい猶予期間を経て、水瓶座へと移っていきます。

 

発見されたのが、1930年ですから、まだ100年も経っていません。
死と再生は、普遍的なテーマでありながら、受け皿がなかったのです。いや、火星が代行していましたけれど。

 

死生観が変化していくように、冥王星のイメージ、役割、そして、力も変化していくのでしょう。根こそぎ奪う力、すべてを瓦礫に変えてしまう世界にも、希望が宿ることがすごいと思うのです。

 

個人のホロスコープを読む時、心の傷や体のダメージ、背負うべき宿命のようなアプローチをしていきます。でも、こちらは遠浅の海のよう、あるいは、底なしの沼のような一面がありますね。

 

今、私たちがキリキリと追い詰められて、余裕を失い、どこか自分が頑張ればいいんだと悲壮な決心をしているのは、山羊座に冥王星が入っているせいかもしれません。

ストイックに、遊びがなく、追いつめられていくのです。

これが、水瓶座に向かうと、他罰的発想が生まれて、悪しきものを改善すればよいという方向に転換していきます。いわゆる革命ですよね。山羊座を運行する冥王星の時代は、改善に向かう前段階で、スケープゴードのように犠牲を求めていく星の配置ともいえるのですが……。

 

必死に頑張る、やれることはやる、割り切って集中していく、いずれも日本人的美徳なのですが、同時に、社会の生贄にならないように注意が必要な時期でもあると言えるのです。

 

ただ、逃げづらいことは確かです。
悲鳴を上げても聞こえないふりをされてしまう、単純にダメなやつ、使えない人、あるいは、変な人、おかしい人、かかわりになってはいけないと思われてしまう、
そんな側面もあるのですが、それは、社会が硬直し、鈍化しているだけですから、合わせていこうなんて考えちゃいけません。今いる場所が石や塩に変わっちゃっているだけのこと。そこを逃れれば、ちゃんと人間的な温かみや回復の地は確保されています。逃げ遅れると、ご自身も石化、塩化しちゃうので、本当にお気をつけてくださいませ。

 

ドロップアウトする勇気。
体勢を立て直せば、また、反撃のチャンスも訪れます。

本物であれば、いずれ世界が振り向きます。

 

山羊座の冥王星は、粛清の配置で、血なまぐさく、政治的で、暗躍し、個人の力では対応しきれない部分もあるのですが、同時に、この社会のすべては、人の手によって動かされていて、本来は対等であるはずです。負けるが勝ちではないですが、その手の転換で、活路が見いだせる面白い時期ともいえると感じます。