日本の蠍座と山羊座生まれは、1970年代に呪いにかけられたと思っております。
当時の星占い、相当ひどいんです。

双子座や獅子座は、子供が考える「なりたい」理想の人間像です。クラスやグループの真ん中にいる存在。アメリカならば、チアリーダーみたいな感じ??? よく知らないけど(笑)。いまどきなら、リア充?
しかし、蠍座と山羊座は、子供が考える「なりたくない」人間像です。クラスのすみっこ、グループには入れず、ポツーンとしている存在。仲間外れ、ガリ勉、いまどきなら、引きこもり、不登校キャラです。

だいたい、性格描写に「友達」があること自体どうかと思うわけです。
双子座は、「友達が多い」。コレが、性格ですからね!
それ、性格じゃないし!!!
獅子座は、「いつも人に囲まれている」。あーあ、うらやましいデスネ!

これに対して、蠍座は、「執念深い」が出てきます。
執念深いですよ??? どうなの、そんなの、子供にぶつけていい言葉なの?
山羊座は、「孤独」」です。
小学生に「孤独」って、一体???

私が占いを仕事にしてしまったきっかけのひとつに、コレがあります。
「本当にそうなの????」

子供なんて、まだ、どうにでもなる時期ですからね!
そのときに、「あなたは、明るい人気者ね!」って言われるのと、「あなたは、情熱を内面に秘めているわね」って言わるのでは、全然違ってきちゃいますからね!
人間なんですから、すべての要素は、みんな、ちゃんと持っているわけです。
その中から、どこを伸ばすか、どこを削るかは、成長の過程で変わってきて。
足が速いとか、暗記が得意とか、そういう要素が環境によってプラスに出たり、マイナスに出たりして、どんな人と出会うかで、どんな影響を受けるか、様々な要因が重なって、やっと人格が形成されていくわけですよね。
それなのに!!!
ただの生まれた時期だけで、「あなたは、人気者」、「あなたは、孤独」って何事ですか!!!
夏生まれなら、みんなクラスの人気者、お目立ちグループですか?

大人には、いいですよ。
大人は、選べますから。大人は判断が出来ますから。
しかし、子供は、「えー!!!」って思いながらも、「そうなんだ」って思っちゃいますからね。
ホント、1970年代の星占い、罪深いです。

世界には、素敵なことと素敵じゃないことがあります。
素敵なことをカッチリ12に分けて、素敵じゃないことも分けて、そういうバランスの上で、みんなで助け合っていこうよっていうのがスジじゃないかと思うんですが、当時は、「コレ、使いづらいな、蠍座に押し付けておこう」、「コレも、暗いねえ。山羊座でいいんじゃね?」みたいな感じで、とにかく、この2つの星座は、ぐいぐいやられていましたねえ。
まったく、守護星が冥王星、土星ということで、いろんないらないものを引き寄せちゃうんですよ。押し付けられるというか!!!
当時の方々に、自分の生まれだと思って、蠍や山羊座の性格描写を読み直して欲しいですよ。
自分のことじゃないから、書けるんですよねー。ホント、ひどいわー。

違う意味では、実は、魚座の描写もひどいのですけれど、でも、魚座は「愛され」担当という側面もあって、そこでケムにまかれた感があります。いいなあ、愛されキャラ。
まあ、でも、魚座にしろ、蠍、山羊座にしろ、大惑星が支配する領域は、占い師をはじめとする人間の意識が正しい理解に到達していないかもしれないというのはありますね。使いこなせていないというか。表面的な解釈で、さらに奥があるというか。

そして、ぼんやりこんなことも考えるのです。
これが「猜疑心」という要素得するための計画されたプロセスだとしたら、恐ろしいなあと。

しかし、子供に「孤独」とか、「嫉妬」とか、ぶつけるなって言いたいですよ!
ホント、「女は嫉妬深い」と一緒で、ウソばっかだから! 社会に出れば気づきますよね、嫉妬は女性の専売特許ではありません。

占いを疑いましょう。占った人が、偏見に満ちている可能性があります。
誰かの偏見で、自分を定義するなんて、絶対に間違っています。
現状認識が狂っていたら、予測される展開もまた、狂います。
おかしいと思ったら、止まって、検証すること。
簡単に言えば、合わない占いは、その場で忘れるのが一番です。
ご自身がお読みになって、あるいは、お話を聞いて、感覚が近い占い師さんが、いい占い師さんですよ。

自分の描写があまりにひどくて、他はどうなの?で、12星座全部読んで、あげく仕事にしているなんて、ホント、どうかと思いますねえ。我ながら。