違和感のつぶやき その11 ~大河ドラマ いだてん~

 

 

NHKの大河ドラマは結構見ている方で、

一時は全く見ていなかったものの、

復活してからは、ちょっと調べてみたら延べで10年見ていました。

 

延べで、というのは、やはり、視聴率が示すように

「平家物語」と「花燃ゆ」の2作は途中で見るのを止めました。

 

さて、「いだてん」ですが、

初回を見て「うっ」と思いました。

2回目を見て「ううっ」

3回目で「なるほど」

と思い、以降、見るのを止めました。

 

おおやけにも不評が伝えられていますね。

不評の理由はいろいろと挙げられていますが、

私が見なくなった理由は単純で明解です。

 

―主人公に魅力を感じないから。です。

 

大河ドラマでは、有名、無名はあるにせよ、

いずれも主人公の、知っていてもその

「悲劇的結末(カタストロフィ)」と「最高潮の盛り上がり(クライマックス)」

を求めるものと思っています。

 

(視聴率が低かったとはいえ)西郷さんであれば、最後は田原坂から城山で、

真田幸村であれば、最後は大阪夏の陣で打ち果てていく、というように。

 

であれば、金栗さん、とな何ぞや、

初めて、マラソンでストックホルムオリンピックに出場し、

途中、日射病で倒れて、介抱された農家で目をさましたら翌日だった、という

ちょっと間抜けな結末であり、

その54年後、スウェーデンオリンピック委員会から、金栗は行方不明となり

いまだゴールが確認されていないと、1967年に同国の委員会から招待され、

競技場をゆっくりと走ってテープを切り、

「54年と8カ月6日8時間32分20秒3」でゴール、したという挿話(美談)は

すでに有名であり、ここまでを半年間付き合う気には到底なれなかった、

ということです。

 

これであれば、高橋尚子選手が小出監督とどうやって金メダルを獲得したかの

成功譚のドキュメントの方が、まだ興味が湧きます。

 

余計な心配は後半です。

1964年の東京オリンピック招致に尽力した方が主人公です。

 

いまさら、50年以上も前のオリンピック招致に尽力した方に興味を覚えますか?

 

それならば、2020年の招致運動はどうやって行われたかの、

これもドキュメントの方は、よほど、興味を惹かれます。

 

「いだてん」これからますます危険領域に入って行くような気がします。

 

主人公の選択を誤ったのだと思っています。

 

以上が個人的な感想ですが。。。

 

 

 

 

 

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