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さて、宮崎駿監督の
最新作にして
本当に最後の
長編作品になりそうな
『君たちはどう生きるか』
ご覧になった方の感想を
SNSでしばしば目にします。
が、私は今回は観に行かない
ことにします。
これが最後になりそうな
天才の魔法の粉を浴びに
行かなくてどうする？
という所ですが、
映画も売り物です。
売り物ということは
・映画そのものの評価
とは別に
・映画を観たい気に
させるか？
という視点があります。
チケットを買わせれば
ビジネスとしては
”勝ち”なのですから。
そして今回の私は、
観たい気に
させられなかったのです。
前作の
『風立ちぬ』の時は
観る前から、
作品公開前から
めちゃくちゃ
「その気」
にさせられました。
デートにたとえると
雰囲気づくりが
素晴らしくて
もうすっかり盛り上がって
映画『風立ちぬ』を
観に行ったのです。
今回の
『君たちはどう生きるか』は
・宣伝無し
・パンフレット販売は公開日に無し。後日（っていつや？！）
・公開まで出演者や主題歌、あらすじなどの情報公開なし
で、あの鳥の顔の
ポスター１枚と
タイトル名。
デートにたとえると
「いきなりエッチですか、、、」
いろいろ過程が
めんどくさくなっちゃった
んですかね。
いきなりコトに及ぶわけに
はいかないから、
朝から
レクリエーション施設
に出かけたり
食事やお茶に行ったりする
わけですが、
『君たちはどう生きるか』
のポスター１枚のみ告知は、
そういう過程を全部
すっ飛ばしたくなった
ように見えました。
たぶん最後だから
好き放題やらせてくれと。
でも、その気にさせるまでの
雰囲気づくりも大事なわけ
じゃないですか。
この雰囲気づくりは
宮崎監督のお仕事では無く、
プロデューサーさんなど
マーケティングチーム
のお仕事でしょう。
何せ実績抜群の
天才監督の作品ですから
映画の中身は
きっと素晴らしいの
だと思います。
その信用があるから
「その気にさせる
雰囲気づくりなんて
いらないでしょ」
ってことかもしれませんし、
実際、それで通用する
だろうとは思います。
それでも
「君たちはどう生きるか」
と最初に
問いかけられたら
私のアンサーを
ちゃんと考えたく
なりました。
で、結論が
「いきなりはしませんよ。
そんな安い君（きみ）
じゃありません」
私も宮崎監督ファン
ですから
大真面目に
お答えした次第です。
今回は行かない。
たとえ最後でも、です。
いや、最後だからかな。
やることやり切った人の
「最後の好き放題」
にあまり期待がわかなかった
ということです。
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