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クリスマスも終わり、
すっかり年の瀬気分ですね✨
年の瀬といえば
江戸時代の日本で
恒例だったのが
支払いです。
年末は、
お金を借りている人
に対し、
貸している人が
取り立てにくる。
大晦日の深夜から
正月に切り替わる
「除夜の鐘」
が鳴り終わるまで
乗り切ったら
セーフ！
こんな物語
よくありました。
江戸の大晦日は
「借金やツケの清算日」
だったからです。
庶民はなんとか
返済したり、
どうやっても
返せないと
逃げ回ったりしたのです。
で、不思議なことに
鐘が鳴り終わり、
年神様がやってきたら
そこで終了！
＊年神＝１年の神
新年が来たら
借金はリセットされる
謎ルールがありました。
除夜の鐘は
「ゲームセット」
のお知らせだったのですね。
現代ではこの習慣は
ありません。
ただ師走＝師も走る
と言われるほど
１２月が忙しかったのは
借金・ツケの清算期間
だった名残もあるの
かもしれませんね。
そういえば
１５年以上前に
政治学者さんから
国際政治における
「借金と交渉力の関係」
を教わったことがあります。
「借金した時に
人間の力関係が
どう変わるか？」
です。
端的にいえば、
「借りている方の
立場が強くなる」
貸している方が
強いのでは？
と思う方もいるかも
ですが、それは
間違いです。
借りている方が
強いです。
お金を貸した人は
立場が弱くなる
のですね。
だって返して
もらいたいから。
返してもらいたい
という”弱み”が
できるのです。
逆に言えば、
借りている人は
返して”あげる”
という強い立場に
なります。
だから
借金取り＝怖いお兄さん
が出てくる。
弱い立場を
克服するためには
それほど
「強烈な暴力」
が必要なのです。
あるいは
銀行など
お金の貸し借りを
する事業は、
詳細な契約書や
証拠データを確保して
「法的な強制力」を
もたせます。
法治国家において
絶対の存在である
「法の強制力」
の助けをえて
お金を貸すのです。
しかし、
権力・暴力の
バックアップがないのに
お金を貸すと、
貸した側の
立場はかなり
弱くなるため
「お金を貸すときは
”あげた”と思いなさい」
という格言が
あるわけですね。
政治学者さんの
教えはさらに
続きました。
「ただし」
「”お金を貸して”と
言われた瞬間の
立場は結構強いよ」と。
お金を借して欲しい
という”弱み”が
借りたい人に
できるからです。
この瞬間だけは
貸して”あげる”
という強い立場に
なります。
貸す側が
交渉するなら
この時です。
有利な条件で
交渉できるのは
立場の強い時だけ。
貸してもいいけど
ただし・・・
という条件を
付けるわけですね。
その条件がたとえば
高い利子なわけですが、
貸した後に
利子を獲得できるのは
法や暴力など
”力”の裏付けがあるから。
基本、立場の強い方が
無茶を通してきます。
したたかな
交渉者なら、
立場が弱い時の
交渉は避けますし、
強い立場を
確保・継続しようと
するし、
立場が弱い時に
交渉するなら、
その弱さを
隠して強く出ます。
約束事において
あの人は信じられる
（られない）は
あやふやなもので、
それよりも約束事に
大きく左右する要素は
力関係の強弱です。
政治理論で考えると、
ごく個人的な
人間関係では
「借りてしまえば
こっちのもの」
（借りた方が強い
立場になるため）
借りた人は
「お金を返したい
けど、でも・・・」
と貸し手から
有利な条件を
引き出せます。
例）
２割まけて！
返すには◯◯が必要
お金を貸した方が
えらい・強いと
思われがちなのは、
実際に
えらい・強い人が
貸す傾向が
あるからです。
貸した人がえらい
のではなく、
えらい人が貸す。
もともと強い立場で
その強さは揺るぎない
関係において貸します。
例）親分ー子分、親子
お金を貸すという
弱い立場を取っても
「（借りた人に対して）強いままだ」と
余裕がある
立場の人が貸す
ってことですね。
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