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新海誠監督の新作で

話題の映画

『すずめの戸締り』
観てきました。

 

主人公の苗字は

・岩戸さん

・宗像さん

 

物語を動かす
重要アイテム

 

・要石

 

とくれば

映画の世界観は

「日本神道」

がベースにあるでしょう。

 

岩戸:天岩戸神話

 

宗像:宗像三女神、宗像大社

 

要石:鹿島神宮、香取神宮

 

なら、私も

観に行かないと😆

 

まず率直な感想は

 

あっという間の2時間

でした。

 

あっという間だけど

すごく濃密でもっと

長時間みたような

ボリュームも感じて、

 

あっさりなのに

こってりしている

矛盾した感覚が

同時に存在していました。

 

ロードムービーとして

アクション映画として

フツーに楽しめるのが、

あっという間感でしょう。

 

ユーミンの歌など

懐メロが随所に聞けるのも

私世代には嬉しい。

 

国生さゆりの

「バレンタイン・キッス」

なんて本当に久々に耳にした😆

 

神戸のスナックで

おじさんのお客が最初に

チェッカーズの

「ギザギザハートの子守唄」

を歌うのだけど、

 

過去の記憶を刺激されて

「うわ〜〜〜!」

ってなりました。

 

単に

 

「カラオケで自分らも

歌ってたなあ、

ギザギザハートの子守唄!」

 

ってだけですが😆

 

そんな楽しい思い出が

浮かび上がる映画であり、

 

同時に過去の悲しい記憶を

思い出す映画でもありました。

 

映画で一番の主要テーマ

であろう

 

「東日本大震災の追憶」

 

です。

 

「忘れかけている、

大事な過去の記憶」

 

・震災の記憶

・幼少の記憶

・母の記憶

・今は廃墟になった街の記憶

・神々の記憶

・禍いを封じる扉と閉じ師

・「うちの子になろ?/ならない?」(2組)

 

過去の重い記憶を思い出して

変容するドラマですね。

 

言葉で説明

しきっていない

多くのドラマが

隠されているのが

 

「濃密でもっと

長時間みたような

ボリューム」

 

を本映画に感じた

要因なのでしょう。

 

視覚・聴覚で表面的に

受け取った情報より

もっと多くの何かを

受け取っているのです。

 

本映画について

いろいろ

詳細かつ見事な

考察をしている方々が

いますが、

 

私がちょっと

付け加えるとしたら、

この映画は

 

「逆転」

 

です。

 

まず映画のタイトル

『すずめの戸締まり』

 

第1印象は

 

「戸は開くものでしょ!」

 

主人公

岩戸鈴芽さんの

「鈴芽」は

女神アメノウズメから

来ています。

 

アメノウズメは

天岩戸神話で

「岩戸開き」

に活躍した神様。

 

太陽神

アマテラスが

閉じた岩戸を

ウズメ達が

開いたのです。

 

当然すずめも

開くかと思いきや

閉じる。

 

他にも逆転が

あります。

 

分かりやすいのは

ジェンダーロール

が逆転してますよね。

 

岩戸鈴芽さん

宗像草太さん

 

のジェンダーロール

(性役割)です。

 

鈴芽さんがヒーロー

になって

ヒロインの

草太さんを救う物語です。

 

天空の城ラピュタ

でいえば、

 

草太さんが

天涯孤独な

少女シータ

 

鈴芽さんは

行動力ある少年

パズーです。

 

神話に関連付けて

いうなら、

 

死んだ草太さんに

会いたくて会いたくて

鈴芽さんは

常世tokoyo

(死者の世界)

に行きます。

 

これ、日本神話では

 

死んだ妻イザナギに

会いたくて会いたくて

夫イザナギは

黄泉yomiの国

(死者の世界)

に向かいます。

 

そしてこれは神話でなく

ディズニー映画ですが

『眠れる森の美女』

のキスシーンが

男女逆転です。

 

少女がキスして

少年が目覚める。

 

その少年が椅子なので

シュールですがw

 

こんなふうに

基本「逆」でした。

 

ところで

この映画には

いくつか

 

「違和感」

 

もありました。

 

飽きさせないドラマが

超スピードで進行中

なので、

 

その違和感は、

次の刺激、

次の刺激と

流されていきます。

 

それでもどこか

引っかかる。

 

例えば私が

引っかかったのは

 

■宗像草太が3本足の椅子になったこと

 

1本足がないため

ぐらぐらした椅子が

大活躍する見た目は

シュールすぎますw

 

3本足なので

3本足の鳥

「ヤタガラス」

がモチーフなのかな

と想像します。

 

あるいは

宗像草太ですから、

宗像三女神の

三です。

 

宗像三女神の父は

地震や津波など

災害の神様

スサノオですし。

 

草太さんの

閉じ師・師匠である

祖父は右腕が

欠けていました。

 

4本ある手足のうち

1本が無い祖父は

3本足の椅子みたいな

存在だったのです。

 

草太さんが

ダイジンによって

椅子に変えられた時、

草太さんも

左腕に裂傷を

負っていました。


なので

3本足の椅子は

草太さんや祖父など

閉じ師の象徴

なのでしょう。

 

もちろん

鈴芽さんにとって

3本足の椅子は

死んだ母の思い出の

品ですから、

 

「鈴芽さんの

古い記憶を刺激する

ために

ダイジンが選んだ」

 

のが素直な解釈です。

 

そしてもうひとつの違和感。

 

■父親のデータが無い

 

新海さんの映画って

前作『天気の子』も

親、特に父親が

不在ですよね。

 

母親は大事な存在

だけど死んでいる。

 

父親は、全くデータが無い。

 

岩戸鈴芽さんは、

死んだ母の妹である

叔母に引き取られますが、

父親には一言も触れられて

いません。

 

それこそ、

鈴芽さんをはじめ

過去の誰の記憶にも

何かの痕跡としても

”欠片すら”残ってない。

 

もうひとりの主人公

宗像草太さんも

祖父は出てきますが、

両親の情報は無い。

 

[家業=閉じ師]で、

祖父も草太さんも

閉じ師なのですから

父もそうなのかなあ?

 

でも、情報は

ありません。

 

おそらくヒントは

 

宮崎から東京に旅する

道中に出会った

愛媛の少女や

神戸の女性。

 

彼女らも

過去の重い記憶を変容し

思い出にした人たちですが、

 

この記憶とは

過去に関係をもった

男性との記憶です。

 

神戸の女性は、

鈴芽さんの母と同じく

働くシングルマザーです。

 

(鈴芽さんの叔母の

環tamakiさんも

同じようなものか?)

 

何があったかはよく

分かりませんが、

パートナーたる

男性不在なのは

共通しています。

 

追憶がテーマの

本映画の中で

 

父親・恋人男性

のことは

 

「忘れていい」

「思い出す価値のない」

記憶😆

 

たぶん草太さんも

そんな

[不在の父親的男性]

だと暗示されて

ますよね。

 

歩いているだけで

女子高生を一目惚れさせて

部屋に連れ込まれるほど

異常な魅力のある

草太さん。

 

草太さんが勤める

コンビニの外国人店員にも

sweet and cuteと言われます。

 

※cute=”性的魅力がある”かわいい

 

草太さんが

不在男性であるのは

草太さんと鈴芽さんの

最後のシーンでも

想像がつきます。

 

これも違和感でした。

 

「おいおい、ハリウッド映画

ならそこはキスシーンだ!」

 

でどこか一人旅に

行っちゃうw

 

そこは仲むつまじい姿を

周りに見せつける所で

しょうが!みたいな😆

 

全国旅して稼ぎも無い

異常にモテる男性は、

 

各地の女性におのずと

寄生することになります。

 

閉じ師を続ける限り、

鈴芽さんみたいな

女の子が全国に

沢山できて

そのうちどこかで

刺されますよw

 

刺されたくなければ

もう1回、椅子にでも

なるしかない😆

 

あるいは、

経済的に自立する

ことなので、

 

LOVEシーンじゃなく、

閉じ師は一旦休んで

教員採用試験にがんばる

姿を見せるでもよかった😆

 

でも、この映画の世界観

では、男性はそうはしない

のでしょう。

 

だから草太さんも

いずれ、

全く思い出されない

父親になるのかもww

 

ダイジンについては、

緻密な考察が色々

されているので

モヤモヤした人は

探してみてください^^

 

例えばこの動画は、

神話をよくふまえた

考察です(くわしい!)。

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