ウクライナーロシア戦争の

報道すっかり減りましたよね。

 

戦争開始から、5カ月半。

 

6月下旬にもなると、

 

「なんか、あまり耳目に

しなくなった」

 

と思った方が多いでしょう。

 

6月下旬は

 

「欧州はウクライナ支援に

疲れている」なんて話も

流れ始めた頃でした。

 

ボンヤリとした違和感。

 

その違和感がクリアに

なったのは、

 

8月2日夜、

ナンシー・ペロシ

米下院議長が台湾を訪問した

ことでした。

 

この動きに

中国が猛反発し、

台湾周辺で

大規模な軍事演習に

踏み切ったのは

ご存知の方も多いかと。

 

「すわ、台湾有事か?!」

 

これで私の違和感が

クリアになったのは

 

「なるほど、アメリカは

ウクライナ戦争に勝利したと

判断しているのか」

 

と納得したからです。

 

もちろんウクライナでは

今も厳しい戦争は継続し、

戦況はこう着状態にあります。

 

▼豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス
(2022年8月12日)動画の長さ:18分43秒

;

 

もともとロシアの

ウクライナ侵略は

 

「NATOのこれ以上の

東方拡大を許さない」

 

という目的がありました。

 

NATO(北大西洋条約機構)はアメリカ・カナダとヨーロッパ各国が加盟する軍事同盟です。

 

開戦直後、ロシアは

以下の3点を

要求しています。

 

「NATOがこれ以上拡大しないという法的拘束力のある確約をせよ」

 

「NATOはロシア国境の近くに攻撃兵器を配備するな」

 

「1997年以降にNATOに加盟した国々から、NATOは部隊や軍事機構を撤去せよ」

 

ロシアにとって、

ウクライナへの

侵略戦争は

 

「対NATO戦争」

 

だったわけですね。

 

ちなみに1997年以降にNATOに加盟した国々とは、

 

ポーランド、ハンガリー、チェコ、ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、アルバニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア。

 

みな、

ロシア側の勢力だった
東ヨーロッパの国々です。


▼参考:外務省のホームページ

 

これが

 

「NATOの東方拡大」

 

です。

 

さらに旧ソ連の

ウクライナや

ジョージアも

NATO加盟の動きを見せて

 

「我慢ならん」

 

とロシアはなったようです。

 

もっとも

ウクライナやジョージアが

NATOに加盟したがったのは

 

「そうしないとロシアが攻めてくるでしょ?」

 

ということです。

 

ウクライナは

ロシアに侵略され

クリミア半島を

奪われたことで、

「これは危険だ」

となった。

 

ジョージアにも

ロシアは軍事介入し、

 

ジョージア北部に、

ロシア承認の

「独立国」を

つくられてしまった。

 

軍事大国ロシアに
対抗しようと思ったら

 

NATO加盟しか

選択肢はありません。

 

ロシアは親密な国にこそ

戦争をしかけてくる

DV家族みたいな国。

 

そりゃ逃げ出すし、

他国を介入させもする

でしょう。

 

以上の背景を理解すると、

 

「ウクライナ戦争に勝利した」

 

とアメリカが判断する

理由も見えてきます。

 

戦争を

 

ロシアvs .ウクライナ

 

と見れば、もちろん

まだ継続中であり、

ウクライナ国内に

侵略中の

ロシアが優勢なのは

変わりません。

 

しかし戦争を

 

ロシアvs .NATO

 

と見れば、

NATOの大勝利です。

 

7月5日、

NATOの加盟国は、

北欧のフィンランドと

スウェーデンの

NATO加盟に向け、

「加盟議定書」

に署名しました。

 

NATO vs. ロシアに

中立だった

北欧の2カ国が

加盟を決めたことで

 

「NATOはさらに拡大した」

 

特にフィンランドは

ロシアに国境を

接しています。

 

その長さは

約1300キロ、

札幌ー福岡間の

直線距離です。

 

フィンランドは

ロシア革命で独立後、

 

ロシアの後継である

旧ソ連と

何年も激しい戦争を

しました。

 

その軍事力は強力で

戦意も強かったため、

 

旧ソ連に併合されたり、

東ヨーロッパ諸国のように

衛星国化や社会主義化され

たりはしませんでした。


同時に、

強いソ連の影響下に

あったのもたしかで、

NATOやEUへの加盟も

してこなかった。

 

ソ連との戦争を

避けたいからです。

 

その中立だった

北欧2カ国がNATOに

加盟するのは、

 

NATOからすると

勝利の決定、

 

ロシアにとっては

敗北の決定です。

 

戦争の外側で、

 

「外交交渉により

決着がついた」

 

ということでしょう。

 

ロシアはもはや

なぜ戦争をしているのか、

その理由を見失っていると

推測します。

 

戦争したことで

NATOはますます拡大

したのですから。

 

これ以上戦争を続けても

NATOがさらに拡大する

だけです。

 

以上をふまえると

 

ナンシー・ペロシ

米下院議長の台湾訪問は

どういう意味を持つのか?

 

対ロシアに決着がついて、

 

対中国に目を向ける

余裕ができたということです。

 

もともと、

バイデン政権が昨年夏に

アフガンから撤退したのは

極東アジアに戦力を集中

させる意図があったから。

 

対中国ってことですね。

 

だから、ウクライナの

戦争にもアメリカは軍隊を

派遣しなかった。

 

中国関連の有事に

備えているのです。

 

このペロシ議長の行動が

適切かどうかは、
日本国内でも米国でも

疑問を持つ人が多いでしょう。

 

中国との戦争リスクが

高まる懸念があるからです。

 

ただ、台湾は熱烈歓迎しています。

 

台湾はどうやら

プラスと捉えた。

 

それも大きなプラスと

捉えたようですね。

 

台湾ー中国問題は

 

第2次世界大戦後の

国際秩序の変な部分が

隠されています。

 

日本と今の中国が

戦争したと思っている人は

多いと想像しますが、

ほぼ誤解です。

 

中国は2つあります。

 

中華民国(今の台湾)

 

 

中華人民共和国(今の中国)

 

日本と戦争し、

日本に勝利した

中国は

 

中華民国の方であり、

その後継が

今の台湾です。

 

中華民国は日本に勝利し、

国連の常任理事国になった

ものの、ぼろぼろになった。

 

そのぼろぼろになった

中華民国と戦争して

勝利し、

台湾へ追い出したのが

中華人民共和国です。

 

この建国の歴史、

中華人民共和国では

ごまかされている

はずです。

 

対日戦争に

勝利したのが

中国の始まりだと、

国内では説明し

教育している

ことでしょう。

 

「日本との戦争に

勝利し傷ついた同胞を

台湾へ追い出して

成立した国」

 

では格好がつきません。

 

だから

 

「ひとつの中国」

 

という嘘をつき、

その嘘にこだわる。

 

この中華人民共和国の

嘘に基づく国家理念

 

「ひとつの中国」

 

に、アメリカも日本も

他の世界各国も

協力してきました。

 

中華民国(台湾)

と国交を断絶し、

中華人民共和国と

国交を結んだのです。

 

そして1971年、

中華民国(台湾)は

国連から追放された。

 

台湾は、

国際的に封印された

場所なのですね。

 

その封印が解かれるのか

このまま忘れ去られるのか。

 

台湾は親日のイメージ

ばかりクローズアップ

されますが、

 

その実態は

 

日本との戦争に

勝利した

「強い中国」と、

 

大日本帝国が

統治していた

「強い日本」

 

の連合政府。

 

小国とはいえ、

かつての

強い中国と強い日本が

合体したのが

今の台湾ですから、

 

中華人民共和国に

簡単にやられるとは

思えません。

 

すきあらば、

したたかに逆転を

狙っているでしょう。

 

最後に結論をまとめます。

 

なぜウクライナ戦争の報道が減ったのか?

 

NATOがロシアに勝利し、

 

国際政治のフォーカスは

極東アジアに向いたって

ことですね。

 

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