ロシアのウクライナ侵略という

痛ましい出来事により、

 

岸田政権・岸田外交の
独自色がようやく

私にも見えてきました。

 

・日本国の大使がウクライナ残留※3月8日に退避

(他にフランスのみの様子)

 

・欧米諸国と歩調を合わせて、強力な経済制裁をおこなう

 

・ウクライナ難民の受け入れと主要受け入れ国(ポーランドなど)への経済支援

 

実は安倍政権の時には

できなかった、あるいは

やらなかったことです。

 

2014年、ロシアの

クリミア侵攻がありました。

 

今回と同じく

ウクライナ領土への

侵略です。

 

この時、安倍政権は

ロシアのクリミア併合を
認めないとした
国連総会の決議において、
「棄権」

しており、経済制裁も

欧米に比べて、極めて

限定的なゆるい内容でした

 

安倍政権当時は、

プーチン大統領との

個人的信頼関係を重視し、

 

安倍総理の盟友だった

アメリカのトランプ大統領も

プーチン大統領に親近感を

もっていたため、

そんな選択をしたわけですね。

 

一方、

岸田総理・岸田外交は

 

「欧米諸国との協調」

が第一にあります。

 

安倍総理のように

首脳同士の個人的信頼関係

で外交を動かす人では無い。

 

個人的信頼関係を

結ばない(or 結べない)

のは岸田さんの

個性なのでしょう。

 

日本国内でも

岸田総理に特別な

盟友・同志はいません。

 

そんな協調第一の

岸田外交により、

ウクライナ・欧米との

信頼関係はかえって

強化されたことでしょう。

 

少なくとも

本件に限っていえば

安倍外交より

ずっとマシだった

と思います。

 

安倍政権のままだと、

円がロシアに対する金融制裁の

抜け道になりかねなかったので。

 

考えてみたら、

この1年半で

親ロシアの指導者が

消えつつあります。

 

(アメリカ大統領)

トランプ氏ー>嫌ロシアのバイデン氏

 

(ドイツ首相)

東ドイツ出身でロシア語が話せるメルケル氏ー>ショルツ氏

 

(日本首相)

安倍氏ー>岸田氏

 

ドイツは30数年前まで

「東ドイツ」

「東ベルリン」

がソ連(ロシア)と

同盟関係にあり、

親ロシアの色合いが残る国です。

 

が、今回予想以上に

強硬な態度に出て、

ロシアからドイツに

天然ガスを送る
パイプライン

「ノルド・ストリーム2」
の承認手続きを停止

 

石炭火力と

原子力発電の稼働継続

 

軍事費の増大
(GDP1.5%ー>2%以上)

 

と戦略転換が早かった。

 

エネルギーのロシア依存を

減らし、軍事力を強化する

方針を明確にしたわけですね。

 

日本国内でも親露派の

有力政治家が少なくなり、

力を落としています。

 

といっても元々

数が少ないのですが

 

たとえば元首相で

現在の自民党最強派閥

「清和会」(今の安倍派)

に長く君臨した

森喜朗氏。

 

プーチン大統領との

個人的な関係が深く、

対ロシア外交を支援

する政治家のボスです。

 

その森氏が

東京オリンピック

組織委員会の会長だった

2021年2月3日、

 

「女性が沢山いる理事会は時間がかかる」

と発言したことで

世界から非難を浴びて

辞任しました。

 

2021年といえば
1月20日にバイデン氏が

アメリカ大統領に就任。

 

森氏の辞任は

 

「アメリカは本当に民主党政権になったんだなあ」

 

と実感した出来事でした。
 

アメリカの民主党はポリティカル・コレクトネス(略称ポリコレ)に厳格ですからね。


※ポリティカル・コレクトネスとは:人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない中立的な表現や用語を用いること

 

安倍氏は総理辞任後、

徐々に力を落とし

政権中枢から敬遠され、


親ロシア派の国会議員

鈴木宗男さん・貴子さん

親子も、今かなり

非難を浴びています。

 

岸田政権の特徴は

もうひとつ

「保守本流」への

回帰があります。

 

自民党派閥の

ルーツをたどると

本流と傍流に分類

されます。

 

岸田政権で

安倍派・二階派が
冷遇されるのは

保守傍流だから。

 

麻生派・茂木派が

厚遇されるのは

岸田派と同じ

保守本流だから。

 

保守本流とは

第2次世界大戦後の

日本の枠組を決定した

吉田茂路線です。

(傍流はアンチ吉田茂)

 

吉田茂路線は

軽武装・経済重視と

されますが、

さらに付け加えるなら

 

・国際社会との協調

・アメリカと大人の関係

・親台湾

・中国での権益拡大

・嫌ロシア(大戦末期に起こったソ連の日本侵攻に強い嫌悪)

 

吉田茂が外交官として

台湾・中国で活躍した

ように

 

岸田文雄総理の

曽祖父・祖父・大叔父は

事業家として

台湾・満州でご活躍され、
特に台湾とは関係が
深かったようです。

 

広島出身など
ご自身のルーツを

大事にされる

岸田総理にとって、

保守本流=吉田茂路線は

最もしっくりくるのでしょう。

 

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