日本国の最初の中心地・首都ってどこだかご存知でしょうか?

 

奈良県の葛城地方です。今の御所市、葛城市、香芝市、大和高田市、北葛城郡です。

 

以下は初代から六代まで、天皇のお宮があった場所です。

 

初代・神武天皇/橿原宮/奈良県橿原市畝傍町
二代・綏靖天皇/高丘宮/奈良県御所市森脇
三代・安寧天皇/浮穴宮/奈良県大和高田市片塩町
四代・懿徳天皇/曲峡宮/奈良県橿原市見瀬町・大軽町
五代・孝昭天皇/池心宮/奈良県御所市池之内
六代・孝安天皇/秋津嶋宮/奈良県御所市室

 

で、どうやら初代・神武天皇が即位し宮(橿原宮)を構えた場所も、本当は御所市の柏原ではないかと言われています。

 

例)
享保21年(1736年)の大和誌「橿原宮。柏原村に在り」

 

本居宣長の「菅笠日記」(明和9年/1772年)「畝傍山の近くに橿原という地名はなく、一里あまり西南にあることを里人から聞いた」

 

神武天皇は「畝傍山の東南の麓・橿原の地に都を開いた」とされるのですが、そうではなく「畝傍山の一里あまり西南にある」となると、都を開いた場所は御所市なんです。

 

一説には、御所市柏原の神社が宮跡に指定されると、住民が他に移住しなければならなくなるので、明治のはじめに証拠書類を全て焼いたのだとか。

 

この最初期の日本は

 

「葛城王朝」

 

と呼ばれます。

 

おもに奈良県葛城地方に宮を置いたからです。

 

ただ、この最初期の日本に君臨した第2代〜第9代天皇は

 

「欠史八代」

 

と呼ばれ、どんな仕事をしたのか記されておらず、また墳墓や遺跡も無いことから、実在が疑問視されています。

 

このたび、この最初期の日本

 

「葛城王朝」

 

のあった奈良県御所市にある

 

日本最古級にして格式高い

神社・四社を巡る

 

「日帰りの神社ツアー」

 

を企画しました!

※満員御礼

 

ツアーで参拝する神社をくわしくご紹介したいところですが、まず知りたいのは価格であることも知っています(笑)

 

【参加費】

 

37,800 円(税込)玉串料、ランチ代を含む

 

※ランチは、葛木御歳神社内のカフェでお弁当をいただきます。

※集合場所まで・解散場所からの交通費は各自ご負担ください。

 

そして参拝するのは、この四社です。

 

【高鴨神社】

 

 

京都の上賀茂神社・下鴨神社を始めとする全国の鴨/賀茂/加茂(かも)神社の総本社。弥生時代中期より祭祀を行う「日本最古の神社の一つ」として知られます。

 

ということは、紀元前400年頃にはもう祭祀を行っていたことになりますね!

 

ご祭神の阿治須岐高日子根神(あじすきたかひこねのみこと)は鴨一族の守護神で、別名、迦毛之大御神(かものおおみかみ)。

 

あまり聞き慣れないお名前の神様ですが、『古事記』で最初から「大御神」と呼ばれるのは、天照大御神とこの迦毛大御神だけです。

 

出雲大社に祀られる大国主神と、今や一般人は立ち入り禁止の世界遺産・沖ノ島に祀られる多紀理毘売命(たきりびめ/たぎりひめ)の間の子で、下照姫(したてるひめ)のお兄さんです☆

 

【葛木御歳(かつらぎみとし)神社】

 

 

今回、ツアー全般をガイドしていただく東川優子(うのかわゆうこ)さんが宮司をお務めの神社です。

 

「予祝」という言葉、近年よく耳にするようになりましたが、予祝の代表的な神社でしょう。

 

こちらもやはり日本最古級の神社で、御歳神(みとしのかみ)を祭る神社の総本社とされます。

 

実は皆様になじみの神様で、毎年正月に各家にやってきます。正月の飾り物は、元々この御歳神=年神を迎えるためのもの。年神=今年の神様とでもご理解ください。

 

門松は年神が来訪するための依代、鏡餅は年神へのお供え物です。

 

また、御歳神は「穀物を司る神」で(要するに、稲の神様です)、朝廷の「祈年祭」では最も重要な神として祀られました。

 

祈年祭は、春の耕作始めに五穀豊穣を祈るお祭り。

 

この祈年祭が、古来より行われてきた「予祝」。あらかじめ豊作を祈るのです。

 

そして祈年祭の時、この葛木御歳神社にだけ、朝廷より白猪・白馬・白鶏が献上されたのです(特別扱い!)。

 

この祈年祭は、11月23日の新嘗祭とセットです。新嘗祭は、収穫された新穀を神に捧げ奉り、その恵みに感謝し、国家安泰・国民の繁栄をお祈りします。

 

天皇陛下にとって、新嘗祭は最も重要なお祭りです。ちなみに、新しい天皇陛下が即位した後に初めて行われる新嘗祭は「大嘗祭」と呼ばれます。

 

令和の大嘗祭はご記憶の方も多いでしょう。

 

 

御歳神は、実は下照姫なんじゃないかとも言われています。下照姫は葛城の地で広く祀られた太陽女神です。

 

【鴨都波(かもつば)神社】

 

こちらもやはり日本最古級の神社で、事代主神(ことしろぬしのかみ)と下照姫をお祭りする神社です。

 

 

事代主神は「神がかり」で知られる神様。今風にいえばチャネリングでしょうか。神功皇后も神がかりしたときに、事代主神のお名前を出しています。

 

そして事代主神のもうひとつの顔は、娘が天皇に嫁いでいること。

 

初代・神武天皇/橿原宮/奈良県橿原市畝傍町(←御所市柏原?!)
二代・綏靖天皇/高丘宮/奈良県御所市森脇

 

の皇后となり、

 

さらに孫娘が


三代・安寧天皇/浮穴宮/奈良県大和高田市片塩町
 

の皇后となります。

 

まるで藤原道長です☆

 

葛城地方を本拠地とした、日本最古の豪族・葛城氏もそうです。第15代応神天皇から第25代武烈天皇までの11代のうち、9代までが葛城氏の女性を母もしくは妃としていました。

 

葛城氏は、リアル事代主神ですね!

 

葛城氏の女性と関係を持たなかった天皇は、おひとりは殺害され、もうおひとりの第25代武烈天皇は天皇家の系統を次代につなげることができずお亡くなりにw

 

(第26代は継体天皇。実在が間違いない最古の天皇です。第15代応神天皇の5世孫とされますが、あまりに縁が遠く、実力で王位を奪い取った王朝交代説もあります。福井で育った唯一の天皇で、大阪・枚方市の樟葉宮で即位)

 

高鴨神社のホームページに、「全国の鴨/賀茂/加茂(かも)神社の総本社は、本来は鴨都波神社ではないか」と指摘されているのも興味深いですね。

 

高鴨神社:八雲ニ散ル花 25

 

ここまでが鴨三社です。

 

そしてもう一社。

 

【葛城坐一言主(かつらぎにいますひとことぬし)神社】

 

ご祭神は一言主大神。全国の一言主神社の総本社です(今回は総本社ぞろいだ!)。

 

一言の願いであれば何でも聞き届ける神といわれます。

 

 

一言主大神は、実はかなり”受難”の神で、

 

古事記(712年)では、葛城山で鹿狩りをしていた天皇ご一行が、一言主大神と出会って、恐れ入り、一行の弓矢や衣服を捧げて帰ります。

 

日本書紀(720年)では、出会う所までは同じですが、共に狩りをして楽しんだと書かれていて、天皇と対等の立場になります。

 

続日本紀(797年)では、高鴨神(一言主大神)が天皇と獲物を争ったため、天皇の怒りに触れて土佐国に流された、と書かれます(どんどん扱いが悪くなるw)

 

※高鴨神社の阿治須岐高日子根神と同一神と言われたり、土佐に流されたのは阿治須岐高日子根神の方だともいわれます。

 

日本霊異記(822年)は、役行者(賀茂氏の一族)に使役されるまでに。役行者が伊豆国に流されたのは、不満を持った一言主が朝廷にチクったからだと・・・・・・。役行者は一言主を呪法で縛り、『日本霊異記』執筆の時点でもまだそれが解けないと書かれます。

 

葛城氏は5世紀末に滅亡するのですが、それ以降、葛城の神々はどんどん地位が低下していったことが見て取れますね。

 

それでも平安時代中期の律令「延喜式」では、四社とも「名神大社」。最も格式が高かった。

 

しかし明治の近代社格制度では上位に名は見当たらず、現代においても同様です。

 

神々が中心にいた時代に主役だった葛城の神々は、人間の時代になるほど、軽視されていったのです。

 

正に、そのおはたらきを封印されてきた、人間視点でみれば不遇の神様といえるでしょう(神々は気にもしていない)。

 

古代にどんな複雑な事情があったのかわかりませんが、

 

「日本のルーツを忘れちゃいませんか?!」

 

そう声を大にして言っていい神社であり地域だと思うのです。

 

日本のルーツを解くカギは、葛城にあり。御所市にあり。なのです☆

 

いつもの神社ツアーなら僕がご案内するのですが、

 

今回は、御所市の葛木御歳神社より東川優子宮司にガイドしていただきます。僕は茶々入れに徹しますw

 

そして旅行会社のクラブワールドさんより、プロの添乗員を派遣していただき、旅の安全をはかる本格的ツアーです。

 

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株式会社クラブワールド

東京都知事登録旅行業第3-5481号
一般社団法人日本旅行業協会正会員/受託販売

 

旅行企画・実施

株式会社PINK

観光庁長官登録旅行業1861号(社)日本旅行業協会正会員

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もちろん東川優子宮司のご案内は期待してください。知的で博識、直感と理性のバランス感覚があり、人格も優れた方です。

 

神社ツアーの経験豊富で、なにより本職の宮司さま。

 

40代になられてから、神職の世界に入ってこられた変わり種ですが、それだけに、神社のこと、神様のことが本当にお好きで思い入れを持たれているし、そのことを一般の人にお伝えする情熱にあふれた神社人です。

 

 

日本の古代王朝の神々、

 

いま主流の神様とは違う、ある意味で封じられていた神々の息吹をお感じになりたい方は、ぜひご参加ください。

 

神社の正統な解説は東川宮司にお任せして、僕は、ここだけの話しとして、色々ご報告したいことが、あります☆

※満員御礼