今朝の東京は台風一過、のふさわしい青空でした。気持ちのいい気候でしたが、同時に、死傷者も出て、被害にあわれている方も多々いらっしゃるようです。ご心配、落胆の皆様に、お見舞い申し上げます。
そして今回は「モノ申す」ブログです。
めずらしい、かな?
なぜ台風が来て祈るのか?
台風19号は龍なのか?
ようするに、
なんでスピリチュアル界は、台風など大きな災害が来たらお祭り騒ぎになるんだ?!
ということ。これは苦言ととらえてください。
大きな台風を”龍”ととらえて、浄化の時、神秘現象ととらえて、祈る。ま、呪術の世界ではよくあることですが、
せめて、秘密の部屋で静かにやってもらいたいね。
だって、ただのお祭り騒ぎじゃないですか。
人の不幸でお祭りしたくなる気がしれません。
同じことは、東日本大震災のときに「いっぱい」見ましたよ。大自然の破壊的な動きを、「神の怒り」ととらえたり「大浄化」ととらえたりするのは、定番の解釈ですが、これは「自分のなかの恐れ」です。
「この世界を浄化すべし!」ととらえている気持ち、あるいはこの社会に対する怒りをもっていて、それを、大自然という「虎の威」を借りて、モノ申しているだけではないでしょうか。
それをわざわざ、大変なときになんでやるの? って思うね。有名な作家・政治家の石原慎太郎氏はスピリチュアルことが昔からお好きで、東日本大震災のときに神の怒り的な発言をして、当然ながら失言として強い批判を浴びました。
自分の中に不安だの、心配だの、あるいは何もできないことへの罪悪感だのがあるのはわかりますよ。
わかるけども、そう思っている自分を認めずに、不特定数の周りに吐き出すのは、
ただの「八つ当たり」です。
酔客が、そのへんの街でゲロを吐いているのと変わらない。
酔客のゲロを見てどう思います?
・眉をしかめる。
・しょうがねーなー、と苦笑いする。
・酔客の人、風邪ひかないかなと、ちょっと心配になる。
この3つでしょうか。僕はそうです。
台風が来て、集団で祈るのは、
集団で酔って、ゲロを吐いているのと変わりません。
酒の代わりに、祈りという名の「見えないエネルギー」を使っている。
酒酔いならぬ、エネルギー酔いですね。祈りは美しいイメージですから、祈っている自分に酔える。
ゲロとは、自らの不安だの、心配だの、あるいは何もできないことへの罪悪感。
これを不特定多数にバラまいているだけでしょう。だから、周りに八つ当たり。
僕の周りでも、集団の祈りイベント、けっこうお見かけしました。
主催の立場で、僕の知人も複数やってましたね。印象としては、周りの7〜8割はやってそうと思うくらい、沢山見かけました。
とうぜん、ひとりの参加者としてご参加の知人はもっと沢山いるし、まして、このブログ読者の皆様にはもっと多数いらっしゃるでしょう。
だからこそ、
「それは違うぞ」
と申し上げることにしました。
不快に思う方もいらっしゃるでしょうけど、2011年の震災以来、僕はこの立場なのです。当時のブログ読者はもうほぼいないでしょうけど、自分のなかで一貫した主張です。
不安も罪悪感も結構。誰でも持っています。
でもそのネガティブ感情にどう対処したらいいのか、その方法はもう知っていますよね? ぜひ実践してください。ちょっと追い詰められたら、すぐ忘れるようでは、宝の持ち腐れ、何の役にも立ちません。
誰のどの方法も、ネガティブ感情は周りに八つ当たりして発散しましょう、なんて誰も説いてないはずです。
そして「台風=龍」の話しに戻りましょうか。
違うって(笑)
僕も名前に龍が入ってますし、龍のことを語ることはありますが、だからこそ、
「それ違うから。台風は龍じゃないから」
と申し上げておきましょう。
写真、あったよね。台風19号の雲が巨大な龍にみえるやつ。
あんなの、先の方、めっちゃ雲足してるやん(苦笑)
あれ見て、すぐに「本当のこと」と思っているようでは、相当ヤバいです。
あの気象写真が本物なら、出所が明確ですから。いつの写真で、誰が提供したものか、明らかになっているのが「本当の情報」です。
こういうことをいうと、本当なのかデマなのか、そこだけにフォーカスする人もいますけど、そうじゃない。
本質は
「落ち着け!」
ってことですから。
すぐに脊髄反射して、「あ、すごい!」とか、「あ、ウソだ!」とかで、ブレブレするのは、社会が混乱するだけの、さきほどの八つ当たりと変わりません。
冷静になりましょうよ、ということ。
冷静=霊性。霊的に目覚めた人達は冷静ですよ。いちいち騒ぎません。そしてやるべきことを淡々とやるだけです。
どうぞ、皆様「冷静に」お過ごしください。