スピリチュアルを仕事にするシリーズ。

今回は、なかなか厄介な師匠・メンターとの関係です。

いやー、僕、会社員をしていて、上司との関係に悩んだ事はありません。むかついた事はいくらでもありますが、興味無かったから(笑)。まあ、どうでもいいというか、それだけ「距離感」があったのですよね。

大学だと、師匠=指導教員との関係は、気をつかうものでしたよ。ちょっと覚悟が必要だったかな。それは、影響力が大きかったから。

距離はあるのだけど、先生の影響力が大きいので、近く感じてしまう。それだけ「権限」を持つ存在なので、お世話になる時は、それこそ「食べる面倒」を見てくれることになる。

なるけど、「食べる面倒」を見るのは、先生の義務では決してありません。

好意と意欲、そして権限の3つがそろうと、大きな面倒を見てもらえます。自分の力だけでは、とてもとても……。よほど才能ある人でも難しいのでは無いでしょうか。

となると、気をつかうだろう事は想像いただけると思います。が、この現実をよく分からないまま、大学教員を目指すと、カンタンに挫折します。

実際、6割は挫折する。

ぺちゃんこになる。

それと同じで、スピリチュアル業界における、師匠・メンターとの関係は、なかなか距離感が近いです。

もめ事も沢山見てきたし、自分も経験しました。

その経験論からというと、大学とはちょっと違うところがあります。

「食べる面倒を見る」

そんな能力を持つ師匠・メンター、ほぼ居ないからです。

いるとしたら、例外的な存在ですね。

師匠・メンターが社長として、弟子を社員やスタッフとして雇うことが可能な人ですから。

例外をのぞくと、師匠・メンターも立場的には競争相手です。

なにせ、同じ商品をあつかう「ライバル」ですから。

自分も仕事としてやるようになると、利害が対立してくるのですよ。

だから基本は、自分の力で、独立自尊でやっていくしか無い。

例えばこんな例がありました。

「メンターは気に入らない所もあるけど、でも今は下についておく。経験を積んで頃合いをみはからって……」

なんて語ってくれた人がいました。

今は下についておいた方が得策という計算ですね。

その通りに行動をされて、1年ほど経ってからか、満を持して、手のひら返しをしていた。

その行動は、メンターをだまらせたという意味で、上手くいったといえばいきました。でも、それだけでしたね。

その場のけんかに勝っただけ。

大きな事を言えたのは、そのメンターの傘下にいたからであって、出てしまえば、何者でも無かった。

この人の例は、最初からメンターに集客を助けてもらってたんですよ。募集すればお客さんが来てくれた。

でもご存知の方はご存知のように、お客さんは最初から来るものではありません。集客の土台をメンターに築いてもらったから、メンターがいなくなると、土台から崩れてしまったのです。

自分のお客様、自分のファンを、まずは一からつくっていく。遠回りなようでそれが近道です。

ここで、「ニンジンをぶらさげてくる」存在がいたとしたら、信用できないなあ(笑)。出世をちらつかせる上司のようなもので、狙いはコントロールでしょう。

自分の土台を確立した上で、師匠・メンターと「同志として」一緒に居られるのなら、それは良い関係だと思います。

密接な時期があったとしても、ひと時。以降は、適切な距離感を保てる「大人の関係」になれると良いですね☆

あるいは、王と騎士の関係のように、「この人を支えるっ!」って腹くくるかね。支え甲斐のある人は少ないけど、ゼロとは言いません。