支配ー被支配に基づく上下関係の世界に生きているか、信頼関係に基づく横糸でつながる世界に生きているか。

上下関係が成立するには、何らかの「権力」が必要です。

典型的なのは「お金」。お金を渡しているから、上下関係が成立する。

他に「社会的な立場(地位)」もあるでしょう。

そんなお金や地位の保証をしているからこそ、保証する側とされる側で、支配ー被支配関係ができる。

裏を返せば、

「そんなもの要りません」

と被支配サイドが言った途端に、関係は壊れる。

で、キレる。

自分達が与えているものは、あなたはよそでは手に入れられない!!

と脅す。

脅す根っこは、本当の意味での「自信」「自己信頼」が無いからでしょう。

だから、権力になびかない人が目の前にあらわれると、かんたんに動揺してしまう。

ちなみに男性が幸福感を感じるポイントは、

実は

「信頼関係に基づく横糸でつながる世界に生きていること」

なのです。

一見、縦の権威の世界で生きることが幸せ生き物のように思われがちですが、それは違う。

ということが、高齢福祉の論文を調査している時にわかりました。

近所で友達と気軽に遊べる関係を築けているかどうかが、実は男性の幸せのポイントだったりするのです。

それは友達だけでなく奥様とも。奥様と良好な関係が築けていると、奥様を通じて横の関係も広がるからです。

とはいえ、既存の男性性中心の組織体は、だいたい支配ー被支配関係、権力ゲームのうずまく中に生きていますから、

どこかで脱出せんとあかんのよ。

と、男性の一人として思っていましたね。

上から下に串を刺す関係でなく、

横に糸をつむいで、より合わせていく関係。

そんな関係をつくっていくのが、年齢を重ね、成熟していく男性の幸せなのかなあと思う今日この頃です。

【著書】

25万部突破♪『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(八木龍平・著/サンマーク出版)