最近すっかり政治ニュースにうとくなってましたが、安倍内閣が6月・7月で一気に支持率下落、東京都議選で歴史的敗北をきっして、かなりピンチのようですね。

で、なんとなーくチラチラと新聞とか読みましたが

・・・

顔ぶれ変わってないんですね(おどろき)。

自民党中枢の人達、10数年前の小泉純一郎さんが総理だったときに中枢にいた人達ばかりですよ。ぜんぜん主要な面子が変わってないじゃないですか。

それでも小泉政権やその後の最初の安倍政権の時など、まだニューリーダーが出てきましたが、今の安倍政権になってから、いわゆるニューリーダーが出てこないですよね。総理が抜てきした人達は、ことごとくこけるし、無難につとめている人は本当に無難なだけでパッとしないですし。

都知事の小池百合子さんはスターになりましたけど、この方も小泉政権ですでにニューリーダーとして大活躍していたベテランですし、野党もふくめて本当に新顔がいない。

企業社会でも、財界のニューリーダーは出てこないですし(DeNAの南場智子さん、元LINE社長の森川亮さんくらい?)、学者や言論界もしかり。

何ならK1や総合格闘技の世界だって、「え? まだ魔裟斗や五味や桜庭を引っ張り出すの??」だし、アイドルの世界だって、40代男性アイドルなんていうありえない現象が起っているし、お笑いだって・・・・・・

時代がもう止まってますよね。新陳代謝がほとんど働いていない。

これ、若い世代に順番まわってこないだろうなあと思います。既得権益というものがありますが、これが循環せず、いま所有している人がずっと所有し続ける。高齢化社会ですから、所有の時間も長い。

「家」(家庭という仕組み)をみても、武士の時代なら「家督をゆずる」なんて事もありましたが、現代は死ぬまで今の所有者が所有し続けるのでしょう。次世代が相続する頃には高齢者です。

若者・中年がおとなしく、うつうつしがちなのも、そりゃそうだわなと。僕も会社員時代は、自由にふるまっていたとはいえ、会社の空気は重かったですもの。

自営業の割合が急落し、9割近い人がサラリーマンになる時代、その中でごく限られた良い席は、待っていてもいつまでもまわって来ないでしょう。そうすると「自分で席をつくる!」と言いたいところですが、前述のように自営の割合は急落し、席をつくる意欲のある人は少なくなるばかりです。

じゃ無理なのかというと、自分の席をつくりやすい環境は、どんどん整っているはずなのです。別に「日本」にこだわる必要も無いですし、僕が関わった出版の世界は「異端歓迎」です。学歴の無さや黒歴史が、かえってアピール材料になります。

とはいえ、この自営の世界でも、既得権益というのはあるようで、いろいろ社会見学しますと(笑)、「登場人物が固まっているなあ」と感じることもありました。

同時に、その「固まっている世界」って、斜陽なのですよね。前述の政治、格闘技、芸能界、あるいは「家」という仕組みも、斜陽なのでしょう。

斜陽だから新陳代謝が起らない。新しいパイは増えないのだから、今パイを所有している人は絶対に手放さない。

じゃ今パイを所有していない人は、どうすべきでしょうか?

・自分でパイをつくる
・パイの所有者から、分けてもらうのをまつ = おこぼれにあずかる
・パイを所有者から奪う、と言いたいところですが、実際はほぼ起らない(奪ったときのバッシングの大きさたるや)

僕はいまは主に精神世界というジャンルにいますが、このジャンルはめずらしく、「自分でパイをつくる=自分で席をつくる」気合いに満ちた人が多いです。

自営でも斜陽な世界を僕はかいまみたので、精神世界って「斜陽じゃないな」「新しいな」と。

長くなりましけど、みんながいる居場所とは「全く別の居場所」をつくっちゃうしか無いと思うのですよね。自分(たち)でパイをつくる、さらにいえばパイを生み出す環境レベルからつくるってことです。で、その新たな居場所は、精神世界から主に出てくる。なぜなら、他に斜陽じゃない、新しさを感じるジャンルがなかなか見当たらないからです。

そしてその新たな居場所は、おそらく「共助」の仕組みとして世に広まっていくだろうなとも予見しています。

自助・共助・公助の共助です。

ぼく9年間の富士通時代の後半は、地方自治における共助の仕組みづくりにたずさわっていたのですよ。だから今流行のオンラインサロンの活動を見ると、「おー、地方自治の世界で見た、共助の仕組みづくりだ!」と、重なったわけですね。

地方自治の世界では、共助の施策って、地味で効果もよく分からないのですよ。たとえば行政が支援するカフェとかね。誰でも来ていいのだけど、おじいさん・おばあさんばかりで、コーヒーいっぱい100円で、けっこう美味しい。で、ただおしゃべりしたり、極めて安価なカルチャースクールのようなのがあったり。

老人のひまつぶしと言ってしまえばそれまでですが、行政としては、ただひまをつぶすだけじゃなくて、子育てを手伝ってほしかったのですよ。核家族化で大変な親を手伝う戦力として、「地域(みんな)で育てる」なんて事が起ればいーなーと、妄想していたわけですね。あるいは、小規模でもビジネスをしてほしいなあ、小銭でいいから稼いでほしいなと。

しかし、そうは中々いかないわけです。何でなんでしょうね。結局、「行政の都合にもとづく理想」では、人は、反対はしないけれども、行動にはうつさないという、当たり前のことが起っているのです。共助というのは、反対する人はあまりいないコンセプトですが、「じゃお互い助け合いなさい」と行政だの自治会長だのから、知らない誰かと引き合わされても、そうはいかないでしょう。

自発的な行動にもとづかないと、共助の仕組みは絵に描いたもちなのですね。

そうすると行政の施策よりも、民間から自発的に生まれてきた芽をのばしていく方が、おそらく現実的で効果的ではないかと思っているのです。

ぼく富士通は辞めましたけど、仕事は辞めてないんですよ。仕事人間ですので☆

神社のことをやっているのも、同じことです。共助の仕組みづくりに、祈りの場としての神社は、人心をつなぐという意味で、中心的な役割を果たすからです。

僕のセミナーに来てくれた方は、聞いた事ある人も多いと思いますが、『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』を書いた動機は、安倍政権の政策課題であった「地方創生」から来ています。

地方創生とは地域の活性化なのですが、では地域の活性化とは何かというと、共助の仕組みづくりなのですね。

その仕組みづくりって、高齢者だけでやるような事じゃない。精神世界で、現役バリバリの若い世代から、共助システムの芽が出てきているのは、「すごい!」と賞賛の思いをいだいているし、応援できるならしたいなあと思うのです。

ただ僕は人の輪は苦手なので、なるべく集団には近寄らないで、そっと見守ることに徹したいですが(笑)

ということで、実は、公共政策の観点から、スピリチュアル・精神世界に飛び込んできましたという、今さらながらの告白でした☆

【著書】

25万部突破♪『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(八木龍平・著/サンマーク出版)


【DVD・動画配信】

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