去年、「年末は女子に人気のスサノオさま!」という記事を書きました。

スサノオノミコト。『古事記』では建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)です。

神名に「男」が入っていて、男性神の中の男性神です。

出雲神話のヤマタノオロチの退治で有名です。同時に、天界で悪さをやらかして、天照大神が天岩屋戸(あまのいわやど)にひきこもる原因となり、日本の国土に追放された神様でもあります。

キリスト教的に言うなら、堕天使ですよね。天界から地上に落とされたわけですから。

面白いのは、ここから生まれ変わってスーパーヒーローになるところ。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)という怪物のいけにえにされそうになった人間の女性を守り、そしてその女性と結婚して出雲に家を構えました。

ヤマタノオロチを退治した時、スサノオは三種の神器「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」を手に入れます。だから基本は戦いの神様です。

同時に、6月末の茅の輪くぐりの起源になっている「厄除け」の神様でもあります。

だから年末は、スサノオさんにいっかい祓ってもらうと良いですよ! さとうみつろうさんの言葉をおかりすると、月末の「みそか詣で」にもピッタリの神様です。

スサノオさんがお祭りされているれているのは、氷川神社、八坂神社など。

神様を伊勢系と出雲系に分けると、伊勢系のトップが天照大神なら、出雲系はスサノオさんなので、出雲系の神社もいいでしょう。

ことし最後の神様クラブ♪に、出雲・氷川とご案内するのは、こういう理由です。年末の強力な大そうじということですね。

天界で悪さをして人間界に落とされ、改心して悪と戦うヒーローになり、この日本の国土の基礎を築いた非常に起伏に富んだ神様。

そして神様なのに人間の女性と結婚しています。しかも怪物から身体をはって守り、命を助けた。

女性の方は日本神話のスーパーヒーロー・スサノオノミコトさまに守護をお願いしに行かれてはいかがでしょうか。

男性は、守る側ということで、戦う力・守る力を授けてもらいましょう!


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