審神者(さにわ)ってご存知でしょうか。チャネリングを話題にすると、「審神者が必要だよねー」と言う人がいます。これ古神道の用語です。霊媒・シャーマンに神霊がおりてきたときに、神霊と対話をし、その神が何者か見極めるとともに、おろされたメッセージの解釈をする人です。

古神道だと3人役割がいるのですよね。霊媒、琴を演奏する琴奏者、そして、霊媒におりてきた神に質問する審神者。お琴ひける人います? 出番ですよ~ まだ実際には見たことありません^^

現代のチャネリングだと、チャネラーとクライアントの1対1が主流ですかね。たまに審神者役をもうけているところもあります。

で、この審神者。何をやれば良いのでしょうか? もし1対1ならば、クライアントが審神もやれることが望ましいです。「どうすればいいですかねぇ?」「いやー、聞きたいことは特に・・・」とか言うている場合じゃありません(笑)

まずはどんどん問いかけていくこと。素朴な質問でいいんです。同時に、このチャネラーがどの程度のレベルなのか、ジャッジしてください。ここ強気で良いです。満足できなかったらお金払いません、くらいでOK。たいていのチャネラーは、「満足できませんでした」と言うと、「ではお金はいりません」と言ってくれるでしょう。

ただ感情でジャッジしているようでは、審神者として役不足なのですね。あるいはインスピレーションでジャッジするのも不適切。自分までチャネラーになって、「うーん、とてもあなたが高次につながっているようには思えない!」とかテキトーなこと言ってはいけません。

ではどうやってジャッジするのかというと、ロジックです。チャネラー・霊媒・シャーマンの言葉に論理的な整合性があるかどうか。色々質問するのはそのためもあります。科学者やマッキンゼーのコンサルタントあたりが能力的には適任ですね^^ 

たとえばこんな感じです:
審:審神者&クライアント チ:チャネラー

チ「どうぞ」
審「単刀直入にうかがいます。私は結婚できますか?」

まず論点を最初にはっきりさせます。

チ「・・・あなたは本当にその気があるのでしょうか? したくないという気持ちがあれば、そのとおりの現実になります」
審「一般論でごまかさないでください。もう一度うかがいます。私は結婚できますか?」

誰にでもあてはまることを言われると、ついスルーしてしまいがちですね。しかしスルーせずに一発かまして、自分個人にフォーカスをあてさせましょう。ま、どっちにしろ一般論に終始するかもしれませんが(笑)、プレッシャーをかけることで、相手がぶれるかどうか見定めます。

チ「・・・できないと言っています。ただし、もっとあなたが自分を受けいれられるようになれば、変わってくるでしょう。未来は確定されているわけではありません」
審「なるほど。ではどのように私は変わっていけば、結婚の可能性が増えてくるのでしょうか? 自分を受けいれるという事ですが、具体的に何をすればよろしいですか?」

自分へのアドバイスは、トヨタ自動車流に「動作に落とし込む」ところまで詳細化させましょう。「自分を受け入れなさい」→「はい、受け入れます」とはいかないですよね。すぐに実行できる形にまでかみくだいてもらいます。

チ「・・・感謝できること。感謝できることを身の回りで見つけてください。それを毎日寝る前に数えあげて、○○に感謝しますと言ってから寝てください。最低10個は見つけること」
審「ふーむ、寝る前に感謝できることを10個思い出して、感謝するわけですね。そうすると、どうして自分を受けいれられるようになるのですか? またそれがどうして結婚につながっていくのでしょうか?」

なぜ? なぜ? 論点に関することはしつこく深堀りしてください。しっかりした理論や原理原則に基づいたメッセージかどうかがわかります。

突然論点と関係無い質問をするのも良いですね。「そうそう、話しずれますけど、ぶっちゃけ”アセンション”とかどう思います?」とかね^^ アセンションのところは、適当に流行言葉を入れます。今だとなんだろう。ノン・デュアリティとかかな。

とまぁ、こんな事をされたらチャネラーは大変ですね(笑)でも、本物のチャネラー・霊媒・シャーマンはとにかくぶれません。少々ゆさぶりをかけたって、どんとこいです。この「ぶれない」というのは一流のチャネラーの非常に重要な特徴ですね。

あと、一番の目的は沢山の情報を引き出すこと。重箱の隅をつついて、ろくに情報を引き出せないようでは、審神者役の方が未熟。優れた審神者は、チャネラーの能力を引き出す有能なコーチでもあります。

ちなみに審神者役として、もっとも適性のある職種が何かわかりますか? それは政府のスパイです。外国でその国の動向について情報収集している人達。彼らは審神者的能力の達人なんですね。

彼らの仕事は情報収集ですから、信用ある情報源を見つけるのが重要です。そこで、エコノミストや専門家、評論家などオピニオンリーダーの発言を拾っていきます。そして、以前の発言と比較して矛盾のある人は、信用おけないと判断します。こういう視点を持っていると、チャネラーが信用ある情報源かどうかも見分けられるでしょう。

そうそう、意見の矛盾は全部NGというわけではありません。いつのまにか意見を変えているのがダメなんです。ちゃんと、「私は意見を変えました、理由はこれこれです」と合理的な理由をそえて明言していれば、信用ができます。

たとえば哲学者の梅原猛さんは80才を超えてから「自説は間違っていた、なぜならどこそこでこんな物が出土して、前提条件が変わった」という本を出しておられます。

審神者役には相当な能力が必要です。センスはそんなに要らない。むしろ誰でもできます。しかし訓練はかなり必要でしょう。チャネラーの方が育てやすいかもしれませんね。

~あなたの応援クリック、ありがとうございます~

にほんブログ村 旅行ブログ パワースポット・スピリチュアルスポットへ  
にほんブログ村  成功哲学 ブログランキングへ