男と女の比較はよく見かけますが、会社員としての男女の違いに「上にモノ申せるか?」というのがあります。女性の場合、それこそ上司(男性)でも頭ごなしに怒鳴りつけるという姿をよく見かけます。逆に男性でそこまでしている人は、まずほとんど見かけません。

男の方が上司に対しておとなしく従う傾向があるということですね。これ人気作家・作詞家のジェーン・スーさん(日本人の女性^^ 著書「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」で一躍有名に)が、男は一生その会社で働くと決めているが、女はそう決めてはいない。だから上にハッキリとモノ申すことに、女性は比較的ためらいが無いのだと分析されていました。

最悪関係が切れても良いという前提があるわけですね。逆に男性はずっと関係を継続させるという前提があると。

なるほどなーと。それも一理あるし、あと、上司イコール男性を前提としているのもあると思います。もし上司が女性であったら、また話しが違ってくるでしょう。女性同士の人間関係というのは、上下にしろ横にしろ、男には想像もつかない気づかいがあると思わされることは、よくあります。

それはともかく。

社会人としてのキャリアは女性の方が断然面白いです。20代の特に前半は、どのようなキャリアを構築していくか、様々な人生を観察しましたが、男性の場合、ぶっ飛んだことをやっているようで、実は典型的なパターンに沿った生き方をしています。レールを外れることが出来ない生き物であり、また男の生き方のパターンがこれまで開発されつくしてきたというのもあるでしょう。

結局どういう人生を選んでも「お前はどのレールに乗るか?」って男だと問われるのですよね。勿論それが悪いわけでは無く、私には何となくつまらなく見えたわけです。

一方、女性のキャリア構築は、結構行き当たりバッタリ度が高くて、あれこれフラフラしていたかと思うと急に落ち着いたり、突然海外にブラッと行ってみたり、男の自由人よりもよっぽど自由だなーと感じていました。女の生き方というのがまだ未開発のため、個々人の手探り度合いが大きいということかもしれませんね。

なので私にとってキャリア構築のお手本は20代も今も、実は女性です。勿論、女性特有のプロセスを男性の僕がたどる事はできません。しかし人として共通の部分は大いに参考にさせてもらっております。既にあるパターンをなぞるのでなく、手探りで開拓していく女性の生き方が、自分にはとっても魅力的にうつるのです。