エネルギーワークの世界に足を踏み入れて、かれこれ8年経ちましたが、初期の頃は、どこのヒーラーさんを訪れるのか判断するために、ホームページのエネルギーをチェックしていたものです。例えばレイキヒーリングであれば、気持ちの良い、あるいは迫力のあるエネルギーを発して印象的なホームページがいくつかありました。逆に何かあまり気持ち良くない所、これといって特筆すべきものが無い所、はたまた悪い意味で迫力あるエネルギーのところもありました。

ここ最近は、こうしたスピリチュアルエネルギーを扱う所以外にも目を向けています。それは整体であったり、心療内科であったり。私、夜寝るのがダメでしてね。特に土曜深夜のような、普通の勤め人であれば一番リラックスしていそうな時間帯になると、パニック症状が出てきます。眠くなって布団に入ると苦しくなるわけですね。

こうした症状には去年の始めから遭遇していますから、かれこれ1年以上の付き合いになってきました。この症状の難しい所のひとつは、発症したらヒーリングが効かなくなるという点です。ヒーリングはある種「万能」だと思っていましたが、効かない分野というか領域があって、それは主に心理的な側面ではないかと感じています。

まず症状がムズムズしだしたら、手を当てられなくなります。レイキヒーリングは手当ての療法ですから、手を当てないと始まりません。が、布団に入ると、もう落ち着かなくなりまして、手と足とかモゾモゾムズムズ動かし続けざるをえなくなるわけですね。じっと手を当てられないわけです。勿論、手を当てなくとも瞑想法のようにしてヒーリングエネルギーを受け取ることはできますが、とても静かに呼吸することはできません。動悸や手足、頭のしびれとかが出て来て、それどころでは無くなります。

で、どうするかというと歩き回る。深夜、胸の痛みを押さえながら、街を徘徊するわけですね。小1時間もすると段々収まってきます。イザという時のために救急病院に向かい、周辺をうろつきます。

こうした症状に対して、では安定している時にヒーリングしてはどうか、という提案が当然あるでしょう。が、これが・・・うーん、ヒーリングのようなスピリチュアルなエネルギーというのは基本「火」なのですよ。上昇する熱いエネルギーなわけです。火って観察していると、ガスのように、下から上に「ボッ!」と点火し燃え続けるでしょ。そして地上から天上へ向かうわけですが、スピリチュアルな世界というのも、天上に向かうエネルギーなわけです。

こうしたヒーリングエネルギーは、気分を高揚させてモチベーションを上げるのには良いのですが、はっきり言えば、心療内科的な所に行く人達には向いていません。むしろ不安感を増幅して、落ち着いていた症状が、逆に発症しかねないところがあります。ヒーラーさんの所は、精神的な治療をしている人はお断りという所をよく見かけますが、あれ、根拠の無い話しじゃないなと分かりました。ただ、「効かないから」「症状をかえって悪化させてしまうから」と言ってしまうと、商売上マイナスですから「お前が悪いからウチに来れないんだよ」という言い方に暗にしているわけですね。

本当は時にヒーリングは有害です。薬が毒にもなるように、ヒーリングにも副作用、向き不向きがあるということです。ただ不向きがあるとはヒーラーさんは言いたくないので、お前が悪い(ヒーリング/ヒーラーは悪く無い)という言い方で皆さん広報しているわけです。

同時に、ヒーリングエネルギーの扱い方によっては、こうした精神症状にも効果あるものにしていける可能性はあると思っています。それは従来からある医療機関や整体院に出入りして、そこのエネルギーを感じて分かってきたことです。そうした所の中には、ホームページを見るだけで落ち着くところがあるのですよ。それは「水」のエネルギーなのですね。水は上方から下方に流れていきますから、「火」の下から上へとは逆です。

「火」のエネルギーは肉体のメンテナンスや精神の高揚に効きますが、「水」のエネルギーは鎮痛剤のように心を落ち着かせるのに向いていると思います。火は変化、水は沈静と覚えておくと分かりやすいかもしれませんね。

ここ1年で私自身のヒーリングへの認識は相当に深まりました。そしてヒーリングの限界・枠も見えてきたなと思います。水のエネルギーを扱う沈静・沈痛の手段は、これ国家資格を持つ治療家の方が得意なのですよ。指圧のように肉体に直接働きかけていくことが効果的だからです。「上から下」へのエネルギーですから、押していくのですね。ヒーリングでいえば、これに対応しているのは、臼井霊気療法の原型、レイドウレイキでいう伝承レイキ、現代霊気でも伝統霊気の技法として紹介している、あれ位しか現状私は知りません。