「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ドイツ帝国の宰相ビスマルクの言葉だそうですが、これ正確には、「自分の経験から学べると考えるなんて愚かな考え。私は他人の失敗から学ぶことで、自らの失敗を回避するよ」と本人はおっしゃていたようです。

こういう格言はどんどん一人歩きしますし、その一人歩きした意味が違っているかというと、やはり何かしらの真実味は含んでいるものでしょう。

経験しなければ分からないことは勿論沢山ありますし、特にスピ系は体験が全てといっても良い位です。書籍とか講演で学べることは無い・・・とは言いませんが、学べるコンテンツは非常に少ないです。妄想話か説教・格言の類いばかりで、知識というよりは、ノイズに近いのが大半でしょう(苦笑)

それでも他人の実体験というのは参考になるんです。やっぱり実際に経験して、山あり谷あり、様々な出来事や感情を味わったお話は面白いですし、また真実なのですよ。ある事が起こった、その時は私はこう行動し、こんな感情を味わった。他の人はこんな行動を取り、こう言葉を発したと。すごく勉強になります。

ビスマルクの言葉を借りると、本人よりも他人の方が勉強しちゃいかねない(笑)スピ系やヒーリングでも先人達の足跡は残っていて、やっぱり沢山失敗されているわけですよ。同じ事を後世の人間がやる必要は無い。

こういっては冷たいですが、炭坑のカナリアはいくつも見つけておいた方がいい。あ、これはやっちゃいけないんだ、というのは、本人よりも他人の方が気づきやすいですからね。何せ、「後悔したくない!」という心情が出回っている現代日本社会では、なかなか自分の失敗や間違いを認めないですから。逆に言えば他人の失敗や間違いには敏感ですから、それを活かして、他人のフリ見て我がフリ直せを、どんどん実行していけばいいのかなと思います。

特にスピ系は、教科書の無い分野ですから、諸先輩方の体験から学んでいかないと、自分も同じ失敗を繰り返す危険性が他の分野よりも高いと感じます。反面教師にさせてくれ、と言うわけにもいきませんから、そこは冷徹に観察して。

あまりにもキャリアに大きな開きがあるヒトは、模範とする教師としては適切ですが、反面教師にはあまり向いていないですね。表の教師と裏の教師、2人は必要かもですね^^ 学校でいえば、教師と不良の先輩みたいな(意味が違うか・笑)