単なる思考実験ですが、もし自分に子供がいたら(それに付随して奥様もいるかもしれませんが、そこはどちらでも)、セミリタイアするだろう、という考えにいたりました。

セミリタイアというのは和製英語で、英語圏のひとに言っても通じません。英語では早期に引退するearly retirementに相当します。多くの会社員・公務員など労働者が60歳以降に退職するところ、30代や40代で常勤の仕事から離れる行為ですね。

私は子供好きというわけでは全くありません。これは愛玩動物に興味が無いのと同じでして、かわいい存在に対して、「かわいいね」という客観的な認識はできるのですが、特に感情は動かないのです。私の興味関心は、成熟された自制心を持つ存在にありまして、たとえば盲導犬にはものすごく感情が動きます。あの抑制のきいた知性と愛情を感じる眼差しが好きなのですw あれは普通の犬には無いもので、やはり盲導犬として厳しい訓練をくぐり抜けてきたからこそ身につけたものでしょう。

要するに、人間でも動物でも、質の高い経験を経て身につけてきた、いわば鍛え込まれた心や精神に対してのみ、私は美や可愛さ、哀愁などを感じてしまうのです。

それはともかく、仮に子供がいたとしたら、育てます。子供好きでは無く、また子供が是非必要だという家庭の事情も無い私にとって、好き好んで子供を欲しいとは思いませんが、仮にいたら、ちゃんと育てなくては、と自分なりに力は尽くします。

なので、セミリタイアなのです。パートタイムで仕事はすると思いますが、常勤の仕事はしません。そうして時間をつくることで、子育てに多くの時間を費やすわけですね。しかし私は幸か不幸か現在子供はおりませんから、常勤で仕事をし続けております。