レイキ(=臼井レイキ)とシータ、エネルギーヒーリング業界では2大メソッドといって良いものですが、結構対照的です。私はレイキについては100名以上へのセッション(施療)と、数十名への指導経験がありますが、シータについては10名程度にセッションしたことがあるのみです。

そこで感じた違いは、エネルギーの方向性です。レイキは水、すなわち下降するエネルギー。シータは火、すなわち上昇するエネルギーです。レイキは主として内面世界に浸透し、シータは主として外面世界に広がる。言い換えると、レイキは心身の落ち着きを回復し、己の内側を整えるのに役立ち、シータは目標を達成し、己の外側の世界で活躍するのに役立ちます。

そうした違いは応用範囲の違いを生み出し、シータは目標達成をサポートするビジネスコーチング分野でも活用され、対してレイキはマッサージのような心身に直接触れるヒーリング分野でも活用されています。

シータの方が、裾野は広いと思います。”火”は、やはり高度経済成長をとげた現代日本に合っていますよ。経済成長は、火のエネルギーで起こすものですから。ただ、そうした経済重視の価値観に合わない、あるいはそういうのに疲れてしまった人達は、”水”のエネルギーに癒されることでしょう。

レイキもシータ、セルフ(自己)に対して働きかけるだけでなくが、他人に対して働きかけていくものでもあります。したがって、コミュニケーションのテクニックや態度を学ぶという側面もあります。レイキはただ無心にヒーリングし、シータは言語で意図的に働きかけていきます。

私は結局シータヒーリングの学びは、基礎と応用セミナーを受けるだけで止めてしまいましたが、これはもっとも大きな理由は、他人にセッションをする場合、シータヒーリングをやらなくとも普通に会話するだけで同じことができてしまうということに、実践会でセッションの練習をするうちにわかってしまったからです。

お話しているうちに、相手の方が「あー!!!」と己の思考パターンに気づかれたら、それでもうセッションは完了なのですよね。仮に何も気づかれなければ、それはそれで良し。こちらからあれこれやらなくとも、ゆったりお話して己の心のうちを探究してもらえればそれで十分。ただ、これじゃ他人はお金を払ってくれないのよ、なんかやらないとさ(笑)

そうすると、お金ってなんだろうな?なんて思うわけでもあります。本質的なことにはお金は払わずに、どうでもいいことには人間、お金を払うのよね。