先日は経営のプロフェッショナルを目指すマネージャー層向けに、某大学でコミュニケーションの特別講義。社会とのコミュニケーション、対人コミュニケーションの事例やツール、トレーニングを演習を交えてお伝えしました。学生さんといっても、皆さん現役バリバリのビジネスパーソンで、大半は私より年上の方々です。

私は一介の会社員ですが、経営の講義というのは大学の先生がやるだけで無く、ビジネス最前線の人間も大学(院)で講義を担当します。科学の世界では、学問と実践(=科学技術実験)は不可分ですから、学問する人も実践する人も同じになります。しかし経営の場合、学問する人と実践する人が別なんですね。したがって特に社会人を対象にした教育は両者が担当します。

20代の頃は、こうした講義に学生として参加し学位を取ることがあこがれでしたが、結局その夢はいまだ果たせず、そうこうしている内にその手の研究科の教員になってしまい。そうなると、学生としての参加は難しく(教員兼学生ってありなのか?!)、学位取得以外の手段で学ぶ必要があると感じております。

講義するのも楽しいですけどね。講義では、同じテーマを定期的に話すことになりますが、毎回必ず新しい要素は入れます。自分の別の引き出しを開けるのでは無く、新しく学んだことや体験したことをお話するということです。これは役得でして、教えると身に付くんです。仮に、「財政学を教えてくれませんか?」という依頼があれば、私は素人ですが、OKすると思います。やったこと無いことを教えて欲しいと頼まれるなんて、非常に勉強になるという意味で、すごくラッキーなことなんですね。