いささか旬を過ぎている話題だと思いますが、2020年に開催が決定した東京五輪に関する雑感です。私はテレビを見ないのもあって、オリンピック自体にさほどの興味は無いのですが、ブログで触れてみようと思った出来事がありまして。

それは先日送られてきた日経ビジネス編集者の方が執筆されているメルマガ。その中に、「私は42歳、東京オリンピックの決定は、生まれて初めて経験する日本の明るいニュースでした」と書かれていて、私と同世代の方の「生まれて初めて」発言に、ほーっ!と思いましてねぇ。

景気は気分だとよく言われますが、そうだとするならば、日本人の気分を転換する大きな出来事だったのだなぁと感じました。42歳というと、ちょうど現役世代で最も人口の多い団塊ジュニア世代ですが、その人口の多さから今の日本社会の中心(基準)なので、ここの意識が変わると、日本の世の中は変わります。

この東京オリンピック決定で面白い事実があって、それはある占い師さんのブログで指摘されていることです→東京五輪決定で妄想

指摘されている事は、まず1964年の東京五輪との相似です。戦後復興(~高度経済成長)の象徴&舞台装置としての1964東京五輪+東京タワーという構造と、災後復興(~経済成長?)の象徴&舞台装置としての2020東京五輪+スカイツリー、非常にそっくりの構造ですねということです。

もうひとつが数字の4。2020年は、数霊変換すると、2+0+2+0=4になります。スカイツリーの高さは、634メートル(当初は610.6メートル)ですが、これも変換すると6+3+4=13→1+3=4になります(610.6も、6+1+6=13→1+3=4に)。

これって偶然の一致かねぇ??ということですね。ちなみに東京タワーは333メートルなので、3+3+3=9。スカイツリー+東京タワー=9+4=13→1+3=4になるとも指摘されています(笑)

何じゃそら??ですが、面白いなぁと。4の意味は、これはもうどんな考え方に依拠するかでバラバラです。紹介した記事では、ヒンドゥー数秘術なるもので仮説を立てています。4は死を意味して不吉とも取れますし、四つ葉のクローバーは幸福の象徴です。ま、好きなように考えてみてください^^

もうひとつ、これは実体経済の話しですが、東京オリンピック決定以降、成田空港から都内への交通量が増加しているのですよ。統計的に証明されているかは存じませんが、タクシーの運ちゃんから聞く話しです。そしてその乗客の多くは外国人。2020年に向かって、もうオリンピックは始まっているんですねぇ。

オリンピック自体の経済効果は3兆円とも試算されていますが、それは直接的な効果であって、上記の交通量の増加のような間接的なものも経済効果に含めると、3兆円ではとてもすまないでしょう。

国民の多くが共通の将来目標を持つ状況というのは、冒頭で紹介した日経ビジネスの編集者ではありませんが、私自身も生まれてから初めて経験することです。景気が良いとは、主観的には、未来を信じられる状況という意味ですから、東京五輪が景気の起爆剤になるのは間違い無いでしょう。

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」ということかもなぁと感じています。

個人的に興味を持ったのは、オリンピック招致プレゼンを行なった高円宮久子さま。プレゼンターの皆さま非常に頑張られたのでしょうが、お一人だけ次元が違いました。話し出した瞬間、聴衆の空気が変わりましたよね。他のプレゼンターは、スピーチのコンサルタントが特訓をほどこしたようですが、急きょ冒頭にプレゼンすることになった久子さまだけは、素の実力ですから、恐れ入りましたの一言です。

IOC委員の半数は欧州人、それも王侯貴族が中心ですが、そんな王侯貴族と知己も多く欧州社交界慣れした久子さまの存在は、スピーチの実力だけでなく、水面下のロビー活動で大いに力を発揮したようです。久子さまを担ぎ出した川淵さん(サッカーJリーグの元チェアマン)は陰の功労者ですね。