今日は3月11日、2年前に起こった大震災の日。ちょうど14時47分、電車に乗っていた人は、その時間に震災があったことを忘れていた人も、電車が一旦停車して否が応も無く思い出したでしょう。


特に今改めて何か思うことはありませんが、東京にいると、去年よりも人がネガティヴになったなと感じます。個々人がどうというより、全体的な集合的意識のレベルです。今日はかなり傷んでいたし、それは去年よりも傷んでいたように感じました。


これは一般論ですが、震災に関連する過去の何かが納得できていないのでしょう。それが己の元々持っていたトラウマと結びついて、より複雑に傷んできているのかなと想像します。


納得できていない過去がある限り、人は前には進めません。行動は停滞します。それが良いとか悪いとかは思いません。日本は震災の前から20年間、徐々に停滞の道を歩んでいましたが、この1年間を振り返って、よりその停滞は加速していくのだなぁと感じます。それは震災が原因だからそうだというのでは無く、そういうトレンドに日本はいて、それが誰の目にもよりはっきり見えるようになったということなのでしょう。


アベノミクスなるカンフル剤は効くと思いますが、一種の麻薬のようなものです。米国やEUは既にそのカンフル剤を大量に投与しており、日本もそれに続くということです。が、カンフル剤はあくまでカンフル剤にすぎず、本当の体力(=財・サービスの生産力や質的向上)が強化されるわけではありません。


これから日本は大いなる禊ぎを経験すると思いますが、願わくば東北以外の地域に住む人達は、一度被災地を巡礼してみると良いと感じます。もうしている人は、今一度意識を被災地につないでみるのも良いでしょう。別にスピリチュアルな方法を使う必要はありません。その地に住む友人知人と会話するだけで良いのです。あるいは彼らの素朴なスピーチなり文章なりに触れるだけでも良いです。


鍵があると思うのだよな。東北人の意識の中に、これからの日本人のオリジン(源)となるDNAのようなものが。だから東京の情報や知識に毒されて欲しくないな(笑) このことは東北の人だけでなく、地方に住む人みんなに言いたい。も~う、腐っているから。