政府がマスコミや有識者、政治評論家やお偉方など、世論をリードすると予想されるキーパーソンにお金をまく流れの変化というのは、なかなか興味深いです。





小泉政権前は、官邸や派閥のボスが、お金を渡していたと。田中角栄なんかは、お金を上手に配る天才で知られてましたよね。相手が予期せぬ時に期待を大きく超えるお金を渡すのが角栄流だとか。





小泉政権後は、一旦、マスコミ人への盆暮れの挨拶的なお金の受け渡しが無くなったそうな。しばらしくして、PR会社や広告代理店がお金をまく主体になったということです。派閥のボスから、金をまく権限を奪ったということですね(笑) やっていることは変わり無いように思えますが、より合法的になったのだとか。





以上の内容は、下記リンク記事をまとめたものです。


http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50715399.html






上記は政権からのお金の流れですが、野党や反政府運動的なもの(デモや訴訟など)にも利権やお金の流れがあります。そっちは何か変わったのかな??





最近のデモと言えば、脱原発系。お金の様子を垣間見えるデモ体験談が下記リンクです。この人自身は、原発容認派なのですが、脱原発デモに参加。なんでも結構な日当が出たらしい(苦笑)





http://no-risu.iza.ne.jp/blog/entry/2447923/





民主党政権交代後のお金の流れも面白い。小沢一郎幹事長時代と、小沢さん失脚後では随分変わったようです。





小沢幹事長の場合、お金を配るのでは無く、お金を自分のもとに集める。政府に、企業や団体が何かしら物申したいとき。鳩山首相―小沢幹事長時代は、物申したい組織は全て幹事長室で一元的に話を聞きました。





すると企業が陳情した場合、労働組合も連れて来いという。自民党時代には無かった話。で、連れて来て、政策の問題点を指摘したり、政策提言をしたりする。





しばらくすると、幹事長室から、企業およびその労働組合に連絡が来る。





企業には「パーティー券をいくら買うんだ?」 労働組合には「選挙で票を幾ら出してくれるんだ?」





陳情の中身は関係無いのです。要は金と票をいくらくれるのか。沢山くれた所の陳情を通すというシンプルな原理で動くのが小沢流(笑)





自民党時代は、小沢幹事長の役割を、多数の族議員が担っていました。複数の有力者が、利権の棲み分けをしていたわけですね。そして政権交代後は、小沢幹事長が利権を自分の下に一元化してしまった(笑)





族議員時代は、これほど露骨では無かった。というのも彼らは特定分野に特化するため、おのずとその分野の専門知識が身につく。なので人によっては、陳情の中身で「これは社会のためにやるべきだ」と判断してくれることもある。ところが幹事長室に一元化してしまうと、中身を判断できるような専門知識が無い。実際、上述の「金/票と引き換え」というシンプルな原理で判断するのであれば、専門知識など不要です。





さて小沢幹事長が失脚し、菅政権になってからは、利権の一元化は無くなりました。小沢氏が政治を私物化し、私欲のみで政治全体が左右される異常事態は無くなりました。ん?今も左右しているか(笑)





で。野田政権になってからは、輿石幹事長にまた一元化されました
。彼もまた金と票を強引に要求しているでしょうか・・・?いや、そこまでの剛腕では無いようです。自民党が参議院選挙に勝ち、いわゆる「衆参のねじれ状態」が強化されました。そのため、野党の力が強い&与党の力が弱体化し、小沢幹事長のような傲慢な態度は、取りたくても取れないのが実情のようですね。





いずれにせよ小沢さんと輿石さんには、政治の世界から退場してもらいたい!・・・と言いたい所ですが、彼らにも「必要悪」的な役割があるのかもしれません。その辺は天のみぞ知る、というところでしょうか。





余談ですが輿石さんというのも面白い人物で、根っからの組織人。小沢さんのように権力を駆使してお金を大量蓄財する私利私欲タイプではありません。集めた金は、彼の出身母体である労働組合に納める人です(笑) 良く言えば、非常に身内思いの方なのですよ。