怪しいタイトルですが、以下のインタビュー記事に対する感想を書きます。


思想界のリビングレジェンド・見田宗介(東大名誉教授)から3.11後を生きる若者たちへのメッセージ。「人間はようやく地上に〝天国〟を実現する段階に達した感じがします」

http://wpb.shueisha.co.jp/2012/03/11/10233/


見田さんというのは、どうやら有名な社会学者で、東大の見田ゼミは、信奉者でいつも立ち見が出るほど人気だったとか。カルロス・カスタネダの論考なんかをやっているそうですが、カスタネダとは有名なシャーマン(呪術師)です。日本のスピリチュアルの源流のひとつであるニューエイジ思想に影響を与えた人としても知られ、近年では須藤元気も著書でカスタネダを紹介したのだとか。カスタネダはネオ・シャーマニズムのリーダー的存在らしいんだけど、なんだよネオ・シャーマニズムって(笑)


見田さんが上記リンクで述べていることは、人類は成長期が終わり、安定平衡期に移行するところだと。経営経済学的にいえば、S字カーブの成熟期にこれから入ると。


もはやがむしゃらに働く経済成長の時代は終わった。現実に合わせるのであれば、成長を求めない世界に移ることになる。その世界とは、宗教の世界でいう天国や極楽である。


各宗教の天国/極楽には大きな共通点があって、それは天国や極楽には経済成長なんてない。発展も進歩もなく、永遠に幸福な現在が持続している。実は本当に人間が心の底からずっと求めてきた世界ではない。今、こうして成長の結果、豊かな生活ができている。そして人間は、ようやく地上に〝天国〟を実現する段階に達したという気がする。そのための生き方や価値観やシステムを生み出すのが、人類が安定平衡期に移行していくための条件である・・・

というのが、見田さんのおっしゃっていることなのですが・・・。

ある経営学者は、10年前に、先進国に共通に見られる少子高齢化現象は、ローマ帝国が衰退した時以来の出来事であり、それに合わせた社会の仕組み(制度や慣行)を構築すべきだと警鐘を鳴らしていたのを思い出しました。


そう、見田さんの言う安定平衡期(リンク先では第3ステージとも呼んでいる)は、もう終わっているんじゃないのかなというのが私の見方。第4ステージ「衰退期」に入りつつあるのではないでしょうか。


そう考えると、天国/極楽というのは、うがった見方をすれば、意味深なのですよね。天国/極楽とは死をむかえてから行く所ですし、永遠の安定平衡とも解釈できますから。


もし本気で地上に天国を実現するとなったら、人類はいなくなった方が良いかもしれませんしね。それでも「いや、人類は必要だ!人類の手で地上に天国を実現するんだ!」というのであれば、私は、人類以外の存在にもっと目を向けるべきだと思います。


はっきりしたことは言えませんが、共生という概念は、多民族や多国家の共生といった人間に閉じたレベルのものだけでは無く、あらゆる動植物や地球環境との共生にまで広がります。スピリチュアルな視点をいれれば、目に見えない存在や宇宙人との共生も含むかもしれません。


まるで鳩山・元首相のようなお花畑の咲いた話になってしまいましたが、スピリチュアルに造詣の深い鳩山氏はこういうこと本気で考えていた節がありますよね。苦笑いすべき所かもしれません^^;


農地とチャネリングしながら農業やっている方がいらっしゃって、知人がその人から野菜を購入しているのですよ。一般常識でいえば、お笑い草なのかもしれませんが、スピリチュアルな世界に触れたことがある身としては、いちがいに否定できないです。


もしチャネリング農業が有意義なことだという前提で考えるならば、それを応用して新たな社会の仕組みをつくることも可能なのですよ。そしておそらくこういう仕組みは、勝手に作れます。理解してくれない人を説得する必要は無くて、理解できる人同士が集まれば良いのです。