正直に生きたら
この世から出ていかなくてはならなくなるね
そう言って君は笑った
でもそれはまったくその通りだと
同意する勇気が 僕にはなかった
暗いところを手探りで
ようやく生きてきた君は
あの暗さを忘れられずに
まだ 闇を克服しようとして
明るいところに出られるいまも
見えない鎖に繋がれている
君は被害者のふりをしつづける
いくら鎖などもうないと
僕が言い聞かせたとしても
見えない傷に蝕まれて
君は朽ちてゆく
見た目には普通な
君が崩壊してゆく
君が壊れ切ったあとも
きっと誰も気づきはしないだろう
みんな自分の崩壊をくい止めるのに
必死だからなのだろう