ジョジィはクリスマスをしらない。
その日はお父さんとお兄さんにめちゃくちゃにされる日だから。
お母さんはジョジィを殴るときだけ見てくれる。
あとの時間は空気ほども気にはしない。
ジョジィは眠れない。
ベッドには悪魔がしょっちゅうやってくる。
ジョジィはやせっぽちでくさい。
ときどき お姉さんがきて、
「なにか怖いことはあった?」ときく
ジョジィが首を振ると、またくるわね、とにっこり笑って帰ってしまう。
近所のひとは ジョジィを避ける
ジョジィはなにも説明できない
だってまだこどもなんだもの
ある日 ジョジィは死ぬ
両親は捕まる
お姉さんは泣く
近所のひとは証言する
お兄さんは親戚に預けられる
だれも ジョジィを思い出さない。
ちいさな棺桶のふたを閉じたら、
それで おしまい。