今回は本のことです
ちょっとまどまった時間が年末に出来た(笑)ので、その時のものです
たまたま歴史に関するものが多かったです
ただ今回はこ難しい歴史の話というより、歴史の捉え方について書いているという感じです🙇
歴史小説を書かれる方は数々おられますが、数的には男性の方が多いと思いのではないでしょうか?
かくいう僕も歴史に関する本は司馬遼太郎さんを筆頭に男性ばかり読んでました
最近になって、永井路子さんを知って(遅っ)読むと、その歴史を冷静に見つめた視点、分析に驚いてしまい、一気にファンになってしまいました
男性特有の歴史にロマンを感じる♪って書き方ではなく、むしろ冷徹に見極める感じが男性にないものを感じてしまいます
そんな永井作品で読んだのが、こちら
異議あり日本史

いろんな歴史に異議を唱えられています

どういう異議なのかと言うと、伝承とか通説で聞く話おかしくない?という検証って感じです
そして、本の中に歴史に対する考えなども述べられていますが、とても昔(1992年)に書かれたものと思えない現代にも通じることが書かれていたので、紹介したいと思った次第です
伊達騒動周辺
これは「樅ノ木は残った」という小説(原作・山本周五郎)がドラマになった時のことを書かれいます
一つは、歴史的事件について、ある評価ができてしまうと、なかなかそれをくつがえすことはむずかしいということと、にも、かかわらず、一つの事件には、さまざまな見方ができる、ということ
上のように、書かれているように、歴史は捉え方、見る角度によって定説と違うものが出てくるのは仕方ないことと言われています
歴史とは本質的にそのようなものではないか、という気が私はしている。それを一プラス一イコール二といった具合にそれしか結論がない、と思いこんでいることがおかしいのだ。
と、ここまで言い切られているのです
維新史をにらむ
では、志士のことを一刀両断されていました
戦争前まで私たちは、彼らについて「勤王の大義に殉じた」というような教えかたをされたが、それは正しい捉えかたとはいえない。気持ちは純粋でも方向を謝っていたから脱落せざるを得なかったのだ。と
そしてこんな言葉を紹介されています
歴史家の小西四郎氏は、「日本の歴史」(中央公論社版)の中で言っておられる。
「かれらは(中略)純粋といえば純粋である。(中略)そのような行動に対して人々は共感を覚えがちである。だが、それはあまりにも皮相的な考えであり、(中略)将来への展望がどうであったか問題とされねばならない」
これは何も志士だけでなく、新選組や徳川慶喜のとった行動に対してなど共通することは多いと思います
これなんかも歴史に対する捉え方などを指摘された気がしました
歴史と人生

世には体裁だけをつけて働くふりをする輩が山ほどもいる。勉強もロクにせず、そのくせ利口そうなことをいう。情報化時代とやらは、おしゃべりの上手なヤツの天下といえる。ありあまる情報で、われわれは何でも知っているような気分にさせられる。しかし、よくよく考えると何一つわかっていない。情報化時代とは、思考停止の時代であり、奮闘努力したくなくなる時代であり、真に「知る」ことの本質から限りなく遠ざかる時代であるようである。
情報は確かに昔に比べ、数段調べやすくなりました
分からないことがあれば、Google先生に聞けば答えくれるんですから
ただその情報は本当なんでしょうか?
調べてると誤ったものも多々あります
全てを否定はしないにしても、全面に信じるのも危険なことなんだろうなと思う次第です
僕の散策は自分の目で実際に見てみたいというもので、ブログはその備忘録なんですが
やはり実際見てみると、現場の空気、周辺の雰囲気、物ならその大きさ、質感と本では知り得なかったことを知ることが出来ます
日本アニメ史

小さなときはアニメが好きで、アニメのハシゴをしてたものです🤣
その歴史がまとめられたものが出てたので買ってみました
最初は全く知らないことが書かれていましたが、実際見たことがあるアニメになってくるとその制作の裏側を知ることが出来てより面白かったです

これはその時代時代の有名なアニメも紹介されていますが、それを作った会社や人たちの歴史が紹介された本と捉えた方がいいと思います
感じとしては、狩野派と等伯派が争ってというそんなのと共通した部分を感じました
アニメ好きなら楽しめるのではないかと思います

ここまでは年末くらいに書いてたんです🤣
半お蔵入りでしたf(^^;
で、現在読んでるのが、一番最初に書いた永井路子さんのこちら
悪霊列伝

ものものしいタイトルですよね😅
悪霊として祀られた人たちの話となります
京都でいう下御霊神社などに祀られてる人物がどんな人たちだったかの話というか検証というかです😄
今回紹介してあるのは
吉備聖霊
不破内親王姉妹
崇道天皇
伴大納言
菅原道真
左大臣顕光
となっています
どんな人だったか?
なんで恐れられ、祀られたか分かりますか?
京都に興味ある人や、歴史に興味ある方なら楽しめるのではないかと思います

今回は本のことでした
では、またぁ〜(* ̄∇ ̄)ノ